青森のうまいものたち

十和田市の国道4号線沿いにある「道の駅とわだ とわだぴあ」は今年で開業10年を迎えます。そして、この施設の中の産地直売コーナーを運営しているのが（株）産直とわだです。

（株）産直とわだの前身は、十和田市の農業者等で組織された「農事組合法人 産直友の会」でしたが、新商品開発などによる競争力強化を図るため、2009年度に県内初となる株式会社化を果たしました。

（株）産直とわだは、新鮮な地元農産物の販売はもちろん、この10年間、数多くの加工品の開発に努力してきたところであり、地元産のハーブ“チコリー”を使った“チコリーコーヒー牛乳プリン”や“チコリーコーヒー生キャラメル”、地元産米を使った“田どころ十和田米パイ”など、人気のオリジナル商品が数多く販売されています。

中でも、数多くの試行錯誤の結果、平成22年に生まれたのが、この施設を代表する人気商品である“農アイス”です。この商品は、地元産の大豆（品種：おおすず）から作った豆乳と地元産米（品種：まっしぐら）を使った2種類のソフトクリームをベースに、ブルーベリーやコリンキー、ミントなどの旬の食材を使ったソースを掛けて食べるアイスです。アイスの消費が落ちる冬場には、クリスマスバージョンや節分バージョンのデコレーションをするなど、消費者の購買意欲を高める工夫もしています。

本業の農産物の販売ですが、多くの産直施設が抱える商品補充の課題（商品が売れてしまっても補充が無い）の解決に早くから取り組み、今では生産者に日に4回、商品の販売状況を携帯メールで伝達することで、開店から閉店まで常に新鮮な農産物が豊富に並べられるようになりました。ここでは、「行ってみたら空っぽの箱ばかりだった」という消費者のがっかりした声は聞かれなくなったばかりか、信用が高まったことで平日でも多くの消費者が来るようになり、中には生産者を指名して購入する方もいるほどです。

開業10周年を記念し、8月27日と28日の2日間、“道の駅とわだ10周年祭”が開催されることになっており、新鮮な地元野菜をふんだんに使った夏野菜カレーが販売されるほか、楽しいイベントがたくさん用意されていますので、ぜひご家族でお出かけください。