青森のうまいものたち

弘前市から国道102号線を十和田湖方面に走ると、黒石インターチェンジの手前の道路左側に「じょんからの里直売所」が見えてきます。

　この直売所は黒石市浅瀬石（あせいし）地区の農産物や農産加工品を会員自らが対面販売することで、地区内の生産者意欲を高め、農業・農村の良さをPRすることなどを目的に設立されたもので、「じょんからの里直売所運営委員会」が運営しています。現在の会員は約40名。西日を和らげるための軒を会員が手づくりするなど、直売所の建物の管理も会員自らが行っており、他の助成を受けない自分たちの直売所であることが自慢です。

　販売している農産物はもちろん浅瀬石地区の特産物で、山手に広がるりんご園のりんごや浅瀬石川沿いの田んぼから収穫される浅瀬石米（つがるロマン）が主力商品です。りんごの味の良さがたいへん好評で、一度購入したお客様が何年も続けて買ってくれることも多いそうです。特に毎年11月の第3日曜日に行われるりんごの特売が盛況で、県内各地から多くのお客様で賑わいます。

　春の品揃えはりんごやお米が中心ですが、年間を通しては梅、桃、ネクタリン、梨、プルーン、ブドウ、柿などの果物が多く、そのほかに野菜や花なども販売されています。加工品はホッケ寿しやニシン寿し、りんごジュース、もち類、漬物、干しもちなどで、量や種類に限りはあるもののお手頃価格でおいしいものばかりです。

　この直売所の特徴は、朝が早いことです。会員の皆さんは朝早くから直売所にとりたての農産物や山菜などを並べ、この辺りの住民の皆さんも朝早くから買いに来てくれます。7月から11月末までは朝6時に開店し夕方17時まで営業、12月から6月末までは朝8時に開店し夕方17時まで営業しています。地元の人たちの身近なお店という役割を果たすため、地元商店などからの仕入れも行いながら、気軽に立ち寄れる直売所となっています。

　会員の手づくりで続けてきた「じょんからの里直売所」は、今年20周年を迎えます。この節目を記念して、多くのお客様に来てもらおうと、特売日を増やしたり、お客様向けのサービスを計画中です。小さいけれど浅瀬石地区の恵みを感じることのできる「じょんからの里直売所」に是非おでかけください。