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青森のうまいものたち

十和田市十和田湖増殖漁業協同組合と「十和田湖ひめます」(2019年7月)

2019年7月 産地めぐり 十和田湖増殖漁業協同組合

青森県十和田市と秋田県鹿角郡小坂町にまたがる“十和田湖”。その十和田湖に棲む「十和田湖ひめます」はどんな魚なのか、また「十和田湖ひめます」がブランドとして知られてきた経緯を十和田湖増殖漁業協同組合さんに伺いました。

十和田湖と自然環境

青森・秋田・岩手にまたがり、85,534haもの広さの大自然が広がる十和田八幡平国立公園。その中に、国内屈指のカルデラ湖である十和田湖があります。
この十和田湖から流れ出す唯一の河川が奥入瀬川です。約14kmの長さがあり、その上流は森に囲まれ、長い年月によって作られた奇岩や美しい川の流れがあり、「奥入瀬渓流」という景勝地として有名です。季節ごとに表情を変える奥入瀬渓流は、多くの観光客を楽しませています。

十和田湖周辺は、青森市内や秋田県近隣町などと比較すると2~3℃気温が低く、様々な植物によって囲まれしっとり、ひんやりとした空気が感じられ、夏場の避暑地としても親しまれています。

自然豊かで冷涼な環境だからこそもたらされた恵み、それが「十和田湖ひめます」です。

白神山地
十和田湖
日本キャニオン
奥入瀬渓流
青池
紅葉の十和田湖

ヒメマスが棲みついた十和田湖

ヒメマスは、海にも川にも出ず、湖に居とどまったベニザケのことを指します。
火山の噴火口にできたカルデラ湖“十和田湖”はもともと、サワガニくらいしか生息していないとされていました。

ヒメマスが十和田湖に棲むようになったのは和井内貞行 氏という実業家の功績がありました。
1884年(明治17年)から養殖事業をスタートした和井内 氏は、鯉、日光鱒(にっこうます)と、いずれも稚魚の放流により養殖に挑みましたが、いずれも失敗に終わり大変な苦労をしたと語り継がれています。諦めずに最後の望みをかけ、北海道阿寒湖の在来種であったヒメマスの卵をふ化させて放流。そして3年後(1905年)に放流場所に多くのヒメマスが戻ってきたことで、和井内 氏が挑戦し続けた養殖事業は、22年もの年月を経てようやく成功したとされています。

十和田湖は平均10度前後の冷水性であり、天然ヒメマスの生息地である北海道阿寒湖と似た環境であったこと、ヒメマスが好む動物性プランクトンがいたことにより養殖が成功しました。
また、青森と秋田の両県で取り組まれている水質改善・維持によって十和田湖の水は高い透明度を保ち、その水質は最も厳しい環境基準値をクリアできる状態にあります。このことも、ヒメマスが十和田湖に生息できた大きな要因です。

十和田湖増殖漁業協同組合の取り組み

昭和26年に設立された十和田湖増殖漁業協同組合は、平成30年度現在組合員数31名で、十和田湖面全面・奥入瀬川(子ノ口から銚子大滝まで)の漁業と、遊漁管理を行っています。

ブランド「十和田湖ひめます」

和井内氏の養殖成功から、本格的な養殖漁業が始まって以降、順風満帆というわけではなかった、と話すのは代表理事組合長の小林義美さん。「十和田湖ひめます」は、知名度がないために取引が難しい時期があったそうです。

「十和田湖ひめます」を知ってもらおうと、十和田湖増殖漁業協同組合では、サケ・マス類の中でも上品で美味だと人気の高いヒメマスの味わいはもちろん、ヒメマスが根付いた自然環境もあわせてPRしてきました。
青森県・商工会・十和田湖国立公園協会・観光協会等の協力と団結した取組によって、「十和田湖ひめます」の知名度が上がり、出荷量が増加しました。
また、地域ならではの水産物として「十和田湖ひめます」のブランド化を進めるため、地域団体商標を申請し、2015年に登録されました。

まさに十和田湖だからこその産物

自然界でのヒメマスは絶滅の危機に瀕していますが、十和田湖では一方的な漁獲だけでなく、資源管理も同時に行い、継続的な取組を行っています。
9~11月、産卵のために戻ってきたヒメマスを採捕し、人工授精、ふ化、翌6月下旬~7月に放流を行い、秋、放流場所にヒメマスが産卵のために戻ってくる、この一連の流れを行うことで増殖漁業を続けています。

このようにしてヒメマスを出荷しているところは日本でも十和田湖増殖漁業協同組合のみです。

一番良い状態をお届けするこだわり

漁法は、漁獲前日に仕掛けをする刺し網漁。早朝3時に船を出し、刺し網を引き上げ漁獲します。
朝の8時には組合の販売グループが、十和田湖畔のホテル、旅館、飲食店へお届けしています。
「十和田湖ひめます」は、十和田湖や十和田周辺に来ていただいて、食べて欲しいと組合長の小林さん。漁獲後すぐに味が落ちやすい「十和田湖ひめます」は漁獲後、内臓を取り除き、すぐに出荷、または真空パック化して冷凍保存されています。

「十和田湖ひめます」を食べられる場所

十和田市内ホテル・旅館、十和田湖周辺飲食店及びホテル・旅館

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「十和田湖ひめます」を購入できる場所

十和田湖増殖漁業協同組合

事前にお電話でご予約いただけましたら漁業協同組合でご購入いただけます。
※水揚げ状況などによっても異なりますので事前のご確認をお願いいたします。

名称 十和田湖増殖漁業協同組合
住所 青森県十和田市奥瀬字十和田湖畔休屋486
電話 0176-75-2612

「十和田湖ひめます」が購入できるネットショップ

十和田湖増殖漁業協同組合(東北じもの市場ハイネットショップ)

「十和田湖ひめます」の遊漁について

既定の場所、時期、ルールの元、遊漁・湖面利用も可能です。

【船釣り】10月1日から12月31日まで、翌年4月1日から同年6月20日まで、同年7月11日から同月20日まで
【岸釣り】10月1日から翌年6月20日まで、同年7月11日から同月20日まで

詳しくはコチラをご覧ください(十和田湖遊漁規則)

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