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青森のうまいものたち

つがる市漬物の達人たち、株式会社つがる女性加工(2020年2月)

株式会社つがる女性加工

つがる市木造地域で、添加物など一切使用せず、地元農家の野菜や米を津軽地域の伝統食である漬物やいなり寿しに加工している「株式会社つがる女性加工」の皆さんをご紹介します。
「つがる女性加工」の商品は、県内各地のスーパーや産直施設でも販売されているので、もしかすると見覚えのある加工品があるかもしれません。代表取締役の竹内きよゑさんと、取締役の菊地千穂さんにお話を伺いました。

株式会社つがる女性加工

はじまりは23年前

さかのぼること23年前の平成9年、「つがる女性加工」はJA木造町女性加工部会として設立しました。傷がついてしまい農協に出荷することができない野菜や米をどうにかして活かせないか?と考え、始めたのが漬物といなり寿しへの加工でした。津軽地方にはいなり寿しを甘い味付けにする文化が根付いており、津軽ならではの甘いいなり寿しの販売を始めました。

しかし平成21年、農協の合併によって、加工場の利用が出来なくなってしまいました。加工品のファンも増え始めた頃であり、これまで続けてきた活動をやめてしまうことは、漬物やいなり寿しを楽しみにしているお客様にも申し訳ないという気持ちでしたが、つがる市にあった企業の一部門として、活動を継続できることとなりました。

そして、独立

パック詰めの様子

平成26年になると、全国各地に「つがる女性加工」のファンが増え、徐々に販路が拡大していきます。しっかりとした組織体制にしようと独立を決めたのが、代表取締役の竹内きよゑさん。JA女性部からの法人化は、地元の若者の雇用の場を創出するなど、県内女性起業のけん引役としても活躍しています。
「つがる女性加工」は現在、9名で加工品を作り続けています。

「つがる女性加工」の加工品

「つがる女性加工」の加工品は、漬物の部門だけでも16種類が作られています。自社で商品開発を進め、着々と品数を増やしました。消費者の意見を反映して野菜をカットする大きさや容器を変えたり、常に工夫をし続けています。

その中でも、創業当初から作られている大人気商品「赤かぶの酢漬け」「すしこ」「たくあん」をご紹介します。

赤かぶの酢漬

赤かぶの酢漬
赤かぶの酢漬

赤かぶの酢漬は例年、10月末ごろから加工がはじまり、早いところだと11月上旬には販売を開始します。昨年は3月末には完売するほどの大人気商品です。
赤かぶの酢漬は、丸ごと加工したものと、食べやすいように薄切りにして加工したものと2つの商品があります。
これらの商品は同じ酢漬の味付けですが、加工方法が異なります。丸ごと加工するときは、赤かぶの皮をむき丸ごと酢に漬け込みます。歯ごたえを感じて味わいたい方は厚めに切って食べることができるので、お好みの厚さで食べたい方におすすめです。
一方、薄切りの場合は、赤かぶの皮をむきスライスしてから酢漬するため、味が早く染みこみます。購入してそのまますぐに食べたい方におすすめします。

すしこ

すしこ
すしこ

津軽地方の中でも西北五地域に伝わる伝統料理「すしこ」。別名「酢漬きざみ」とも呼ばれます。炊いた白米にシソを入れ新鮮なキャベツときゅうりを混ぜて発酵させたものです。さっぱりとした味わいで、作り手によって白米の硬さが違い、各家庭の味が現れます。

「つがる女性加工」ではすしこを作る職人が現在1名しかいません。すしこの味はその時の気候や温度、湿度、季節によって左右されます。状況に応じて味付けを変化させることができる技術を持つ人でしか作ることが難しい加工品です。
すしこは多いときで1日50パック(1パック当たり160g)も作ることもあるんだとか。他の漬物も作り続けている中で、たった1名の職人の手でこれほど大量に作れるのは長年の経験の賜物といえるでしょう。

たくあん

たくあん漬け
たくあん漬け

たくあんは子どもから大人まで、年代問わず親しまれる大人気商品。通常たくあんは、干した大根を米ぬかに漬けて作りますが、つがる女性加工では、米ぬかではなく、かぼちゃとウコンを混ぜて漬けています。こうすることによって、口当たりがよく、まろやかな味わいとなるそうです。

たくあんは、大根の加工から出荷まで約10日かかります。一次加工の段階で2~3日塩漬けして、二次加工でかぼちゃとウコンに漬けます。多いときは1日100本作ることも。歯ごたえや舌触りが変化してしまうため、すばやく加工する必要があり、時間との戦いです。

津軽で愛される漬物づくり

その他にも、しそ巻きあんずやしそ巻きりんご漬(りんごを乾燥させたあと、味付けし煮込んだものをクエン酸たっぷりの葉で包み漬けたもの)、にしん漬、鮭の飯寿し(新鮮な野菜と程よい塩味の魚を、炊いた白米とやさしい味の甘酢であえて漬けたもの)など、津軽地方で愛されている、懐かしい味わいの漬物を中心とした加工品を作っています。

、にしん漬・鮭の飯寿し
しそ巻きあんず(上)りんご漬(下)
、にしん漬鮭の飯寿し
にしん漬(左)鮭の飯寿し(右)

これまで苦労したこと

野菜価格の高騰

漬物や加工品を長年作り続けてきて特に大変だった出来事を伺うと「野菜の値上げには本当に苦労した」と菊地さんは言います。過去に何度か野菜の価格高騰があり、採算性から野菜の仕入れ量を減らすことも検討しましたが、地元産の野菜で作られた「つがる女性加工」の商品を楽しみに待ってくれているファンのことを考えると、変わらず提供し続けたいという思いが強くありました。

竹内さん

値段を変えずに提供

赤かぶ

野菜が値上がりすると、農家さんからの仕入れ値も高くなります。規格外野菜の仕入れだけでは出荷量に追い付かず、青果市場から仕入れることもありましたが、仕入れ値が高くなっても、値段を変えずに提供し続けました。これは、ファンの皆さんへの感謝の気持ちを伝えたいという「つがる女性加工」のこだわりです。

これからの活動への思い

「美味しいものを届けたい」という思いが活力になり、様々なことに取り組んでこれた、と菊地さんは振り返ります。

表彰の様子

「つがる女性加工」では、これまでの活動が評価され、さまざまな賞も受賞しています。
最近では、工場見学をしたい、という問い合わせも増えているので、いずれは、見学や商品購入ができ、休憩スペースもあるような、人が集う施設を作りたいと考えているそうです。そのためには、見学に対応した施設整備など、まだやらなければいけないことがたくさんあるので、今はひたすら頑張っていきたい。とおっしゃっていました。

問い合わせ先

株式会社つがる女性加工

住所 青森県つがる市木造森内1-2
TEL 0173-42-1176
FAX 0173-26-6062
Facebook 株式会社つがる女性加工 Facebookページ

購入できる場所

つがる市農産物直売所

住所 青森県つがる市柏下古川花崎112-1
詳細 つがる市農産物直売所

道の駅森田JA直売所「おらほのめへ」

住所 青森県つがる市森田町床舞稚桜4-1
詳細 道の駅森田JA直売所「おらほのめへ」

さとちょう木造店

住所 青森県つがる市木造若緑27-3
詳細 さとちょう木造店

その他県内スーパー等

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