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青森のうまいものたち

大鰐町温泉で作られる「大鰐温泉もやし」(2019年2月)

2019年2月 産地めぐり

温泉熱を使用して作られる「大鰐温泉もやし」
生産シーズン本番、青森ならではの野菜「大鰐温泉もやし」。生産地である“大鰐町”と産地の様子をお届けいたします。

青森県大鰐町

大鰐町は秋田県と隣接し、三方を700~900m級の山々に囲まれている地形のため、位置としては日本海型気候ですが内陸型気候でもあり昼夜の寒暖差が大きく、冬季積雪が多い町です。

大円寺と呼ばれている寺に大きな阿弥陀如来像があることから、昔、大阿弥陀(おおあみ)と呼ばれていましたが、おおあね、おおあにとなり最終的におおわにと呼ばれるようになったと言われています。
また、大きな山椒魚(サンショウウオ)=鰐が棲んでいた伝説があり大鰐という漢字が充てられたようです(諸説あり)。

1190年から1198年に温泉が発見されたとされ、800年以上の歴史を誇る温泉の町でもある大鰐。大鰐の温泉は、江戸時代に発行されたとされる諸国温泉功能鑑に行事として名を連ね、そのことからも分かるように古くから湯治場として賑わっていたことが想像されます。
時代の変遷によりに形は変わってきたようですが、地元だけでなく、観光客にも人気のある温泉街として今もなおにぎわっています。
大鰐温泉
大鰐温泉郷
大鰐温泉
湯魂石薬師堂に湧き出る温泉

温泉で作られる「大鰐温泉もやし」

大鰐温泉もやし
「大鰐温泉もやし」は30cm以上の長さ

日本で古くから食べられているもやし。昔は食料が少なくなる冬場に食べられる野菜として、温泉熱などを利用して雪深い東北地方でも栽培されていたと言われています。

津軽家三代藩主信義へ献上する七草の中にもやしが入っていたという記録が残っていて、江戸時代初期には大鰐町でもやしが栽培されていたことが伺えます。
冬の厳しい寒さの中でも温泉を利用して作られる野菜は貴重で、中でも他の野菜に比べて早くに食べられるもやしは当時の栄養源だったようです。
こうして大鰐町での温泉熱を利用したもやし栽培が確立されて来ました。

栽培について

「大鰐温泉もやし」は気温が低くなってから、11月頃~翌4月頃の期間の栽培が最盛期です。

通常のもやしは、室内の光を遮断した容器の中などで水耕栽培で育てられますが「大鰐温泉もやし」は土耕で栽培されています。
ハウスの中、約40cmほど掘られた土室(つちむろ)の下に温泉水を流すパイプを通し、大鰐の温泉熱で生長を促進、さらにもやしへ温泉水を直にかけます。(源泉が70度近い大鰐の温泉水。パイプを流る温泉は約60度前後、もやしにかける温泉は40度前後だそうです。)
一般的に光を遮って緑化しないように栽培されるもやし同様、土耕栽培の「大鰐温泉もやし」も光が入らないように遮光遮熱機能のあるシートを張ったハウスの中で、むしろと稲わらの束を土室にかぶせ、さらに遮光して育てられます。
出荷の際も温泉で洗い、藁で束ねて出荷されます。

土室
土室
大鰐の温泉水
大鰐に湧き出る温泉水
遮光のためのむしろ
遮光するためのむしろ
大鰐温泉もやし
大鰐温泉もやし

一般的なもやしとの違い

温泉をかけているためか旨味が感じられる「大鰐温泉もやし」。一般的なもやしよりも長く細いのに、しっかりとしたシャキシャキ感があります。

「大鰐温泉もやし」には豆もやしとそばもやしの2種類あります。
そばもやしは青森県の在来である“階上早生(はしかみわせ)”というそばの品種、豆もやしは青森県の在来種というだけでなく、大鰐のこの地域にしかないと言われる“小八豆(こはちまめ)”という大豆を使用しています。

もやしの栽培と同時に自家で大豆を採種するために育てられますが、病気になりやすいことや交雑しやすいことから非常に気を使い育てられるそうです。また、大鰐町以外にはないといわれている大豆品種のため、生産者が各自でもやしを作りながら種を採り続けています。
この“小八豆”でなければ「大鰐温泉もやし」の味や食感は出ないため、まさに門外不出の伝統野菜と言えます。

受け継がれる「大鰐温泉もやし」

大鰐温泉もやし生産者の八木橋 順さん

一子相伝で受け継がれてきたとされる大鰐温泉もやしも近年の高齢化や後継者難で廃業が相次いだそうですが、現在は大鰐町内で6農家が受け継いで栽培しています。
今回、取材をさせていただいた若手生産者の八木橋順さんは、新規就農で約10年前に先輩の農家さんに弟子入りし独立したそうです。

大鰐温泉もやしは連作障害が起きやすいので、毎回土室を変えて栽培するそうです。土室を埋めて掘り進める作業は大変ですが品質を一定化させるためには必要だと言います。
また、収穫までの約1週間でもやしが病気にならないように衛生管理や温度管理にはとても気を使っているそうです。

大鰐温泉もやしが購入できるお店

青森県外で購入できるお店≫

※入荷日は不定のため、各お店へ入荷状況の確認をしていただいた方が確実です。

名称 あおもり北彩館東京店
住所 〒102-0071
東京都千代田区富士見2丁目3-11
電話 03-3237-8371
名称 新宿伊勢丹本館地下1階フレッシュマーケット
住所 〒160-0022
東京都新宿区新宿3-14-1
名称 日本橋三越本店
住所 〒103-0022
東京都中央区日本橋室町1丁目4-1

青森県内で購入できるお店≫

名称 鰐come
住所 〒038-0211
青森県大鰐町大字大鰐字川辺11-11
電話 0172-49-1126
名称 フレッシュストアー(株)さかもと
住所 〒038-0211
青森県大鰐町大鰐大鰐173
電話 0172-48-2251
名称 福士食料品店
住所 〒038-0211
青森県大鰐町大鰐大鰐9-5
電話 0172-48-3315
名称 マックスバリュ 新おおわに店
住所 〒038-0211
青森県大鰐町大字大鰐字前田27
電話 0172-48-5666
名称 佐々木魚店
住所 〒038-0211
青森県大鰐町大鰐前田45-3
電話 0172-48-5666

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