青森のうまいものたち

国道4号線を三戸町から南部町に入り、青い森鉄道の諏訪ノ平駅を過ぎてほどなく、右手に「なんぶふるさと物産館」が見えてきます。この施設は、「安心・新鮮・美味しい・安い」をモットーに、地元生産者47名で構成する南部七草会によって平成6年から運営されています。

この施設がある南部町は、東西に馬淵川が流れ、南に名久井岳を抱く自然豊かな地域で、昔から、「阿房宮（あぼうきゅう）」という食用菊やにんにくなどの農産物のほか、リンゴやサクランボ、ゼネラル・レクラーク（西洋なし）など果物の生産が盛んに行われています。

店内では、南部町で生産される生鮮野菜の「旬」を来店者に感じてもらおうと、野菜の仕入販売はせずに、地元南部町産だけを販売しています。店舗スタッフは、商品を切らさないよう、販売状況等を生産者に電話連絡したり、季節に合わせた装飾や商品棚への生産者の名前と顔写真の掲示など、来店者が気持ちよく買い物ができる売場環境作りに努めています。

南部町特産の食用菊「阿房宮」は、収穫期の11月頃は生の状態で販売されていますが、通常は干し菊にして通年で販売しています。地元の人達の話では、江戸時代頃から食べてきており、今では菊入りの味噌汁や菊なますなど様々な菊料理が食卓を彩っているということです。

他に、南部町の特産品として有名なのが、11月、12月の2ヶ月間だけ販売され、特有の芳香と豊富な果汁、ほどよい甘さで人気のフランス原産高級西洋なし「ゼネラル・レクラーク」です。この梨は、収穫直後は硬くて食べられないため、追熟が必要なのですが、この産直では食べ頃に近い状態（果皮が黄金色になった状態）まで追熟させてから販売していますので、安心してお買い求めできます。なお、それでも心配な方は、店内にいるスタッフや生産者に気軽にご相談ください。

また、このゼネラル・レクラークの美味しさを年中味わえるよう、店内では、ゼネラル・レクラークの果汁をたっぷり使った贅沢なアイスクリームのほか、ワインやジュース、シラップ漬けなどの加工品も販売しています。

南部町を訪れた際は、是非お立ち寄りください。遠方の方には、果物や加工品の宅配も受け付けていますので、是非お問い合わせください。
【販売している主な農産物】
トマト、ねぎ、ほうれん草、長芋、きゅうり、食用菊、大根、かぶ、白菜、人参、りんご、ぶどう、なし、プルーン

【販売している主な加工品】
レクラークジュース、レクラークワイン、レクラークアイス、レクラークコンポート、りんごジュース、ぶどうジュース

【開催している主なイベント】
・お客様感謝デー（11月）
・苗物フェア（5月中旬～6月中旬）
・JA種市女性部交流イベント（第3日曜日 4～12月）