近頃、その機能性や食味などで注目されている青森県産のにんにくを使用した加工品「黒にんにく」をご紹介します。
「黒にんにく」とは?
「黒にんにく」のもともとの誕生の地は、三重県と言われています。白いにんにくを適正な温度と湿度の環境のもとで、約3~4週間熟成発酵させることで出来上がります。色が黒く変化するのは、チョコレートなどと同じメイラード反応(アミノ酸と糖の科学反応)と考えられており、発酵熟成して黒くなったにんにくは糖度が増え、まるでドライフルーツのような食感と甘酸っぱい香りが広がります。また、にんにくを食べた後に残る特有の臭さや胃への刺激が少なく、お子様からお年寄りまで幅広くお召し上がり頂けます。
青森県産「黒にんにく」の誕生
もともと青森県内では、とうほく天間グリーン・ジ・アースが、三重県の黒にんにく製造メーカに県産にんにくを提供して加工されたものを逆輸入し、道の駅などで販売していました。2004年頃からは、とうほく天間グリーン・ジ・アースを退職した常務が、県内初となる「黒にんにく」の製造をスタートさせ、「元気くん」の商品名で販売を開始しました。
こうした中で、にんにくの付加価値を高めた画期的な加工品が、他の県内中小企業にとっても新たなビジネスチャンスにつながるのではないかと考え、青森県中小企業団体中央会(以下、「中央会」という。)が中心となって製品化の検討を重ねてきました。
2006年には、「黒にんにく」ブームの火付け役となった元弘前大学医学部教授の佐々木博士を迎え、中央会と県内企業2社により「黒にんにく」の勉強会をスタートさせ、翌年には、県内企業4社が「黒にんにく」の製造を本格的スタートさせました。
青森県黒にんにく協会の発足
青森県内でも、2007年から青森県産にんにくを使用した「黒にんにく」が本格的に量産化され、今日では10社以上の企業が独自の製法により製造を行っています。このような地域の同業社がより良い商品を全国のお客さまに提供することができるように、2008年中央会のコーディネートにより「青森県黒にんにく協会」が結成されました。現時点で黒にんにく協会に参加しているのは、以下の6社となっています。
関連ホームページ:青森県黒にんにく協会ホームページ
<青森県黒にんにく協会会員>
柏崎青果
商品 | <商品名:おいらせ熟成にんにく> 醗酵・熟成にじっくり時間をかけることで、にんにく特有のにおいを取り除き、 フルーティーな味を叶え、弊社独自の味と香りを確立することができました。 |
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住所 | 青森県上北郡おいらせ町秋堂64-1 |
電話 | 0178-56-5030 |
ホームページ | http://96229jp.com/ |
備考 | 財団法人21あおもり産業総合支援センターの「あおもり元気企業チャレンジ 助成事業」の認定、青森県の未来を元気にする「ものづくり新世紀青森元気企業」 としての県知事表彰、地元金融機関より「あおぎん賞」受賞 |
株式会社 TAKKO商事
商品 | 商品名:田子の黒 「田子の黒」 は、にんにくの産地として全国的にも有名な青森県田子町で生産された にんにくのみを使用しています。 |
住所 | 青森県三戸郡田子町大字田子字田子4-10 | 電話 | 0179-32-4635 | ホームページ | http://www.takko-shoji.jp/ | 備考 |
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青森第一食糧有限会社
商品 | 商品名:熟成黒にんにく 新鮮で上質なJA十和田おいらせのミネラルにんにくの使用により、独自の製法で丁寧に じっくりと長時間低温熟成させました。 |
住所 | 青森県十和田市大字深持字糖森116-3 | 電話 | 0176-23-7118 | FAX | 0176-25-0585 | ホームページ | http://maruo2935.wc.shopserve.jp/ |
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株式会社たから
商品 | 商品名:熟成黒にんにく 青森県産にんにくを深層海洋水に漬け込んで熟成させた黒にんにくです。 |
住所 | 青森県三戸郡田子町大字茂市字佐内田15-3 | 電話 | 0179-20-8550 | FAX | 0179-20-8551 | ホームページ | https://takara229.com/ec/ |
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株式会社 岡崎屋
商品 | 商品名:純黒にんにく 遠赤効果で長期熟成の「純黒にんにく」は、2008、2009年モンドセレクションで、 2年連続金賞を受賞致しました。 |
住所 | 青森県三戸郡田子町字風張24 | 電話 | 0179-32-3600 | FAX | 0179-32-3601 | ホームページ | http://www.e-ninniku.com/ |
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株式会社 スパンライフ
商品 | 商品名:豊熟発酵黒大蒜(ほうじゅくはっこうくろにんにく)&大黒果実 独自の発酵技術の開発(特許製法出願中)により、糖度60というにんにくとは 思えない甘さ、食感を持たせることに成功しました。 |
住所 | 青森県八戸市大字長苗代字中坪105 | 電話 | 0178-20-3021 | FAX | 0178-28-5916 | ホームページ | http://www.spanlife.net/ | 備考 | 平成20年6月には経済産業省の中小企業地域資源活用促進法に基づく 地域産業資源活用事業計画に認定されました。 |
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「黒にんにく」は、一定の温度や湿度を3~4週間保つことで出来上がりますが、それぞれの企業によって使用するにんにくや製法が異なるため質感や味も様々です。色々と食べ比べてみて、お好みの黒にんにくを探してみてはいかがですか?
青森県産「黒にんにく」の新たなビジネス展開
近年、食の安全・安心志向や健康ブームも相まって、日本を代表する健康食品メーカーなどが、「黒にんにく」の機能性や話題性に注目し、続々と商品化しています。
県内の企業も、さらに付加価値を高めた黒にんにくのアイスクリームや羊羹、まんじゅう、クッキー、チョコレートなどの加工品を開発し、「黒にんにく」ビジネスはますます拡大しています。
≪黒にんにくに関するお問合先≫
青森県黒にんにく協会
青森県八戸市掘端町2-3八戸商工会館6階
(青森県中小企業団体中央会 八戸支所内)
TEL:0178-43-6525 FAX:0178-43-6527
ホームページ:http://96229jp.com/