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青森のうまいものたち

東北町天然の「二ホンウナギ」が漁獲される小川原湖(2018年11月)

2018年11月 産地めぐり

約5000年以上前の縄文時代の貝塚から、うなぎの骨が出土していることから日本人には古来から馴染みのある魚だったことが伺えます。
また現代の日本では夏の時期にあたる立秋前の”土用の丑の日”に暑さを乗り切るため(諸説あり)、滋養のあるとされてきたうなぎを食べる風習が定着してきました。

これまで生態があまり明らかになっていなっていませんでしたが、日本人の食文化に深く愛されてきたことから、減りつつある資源の見直しや研究が進められるようになって来ました。

天然うなぎ日本の北限の漁場であり、まだあまり知られていない、青森県の天然うなぎ(二ホンウナギ)を漁獲する小川原湖をご紹介します。

うなぎ

世界には19種類のうなぎが確認されている中、日本人が食べているうなぎの多くは“二ホンウナギ”で、99%が養殖物です。
養殖と言っても、養殖するうなぎの種苗を100%を天然のシラスウナギに依存しているため“二ホンウナギ”資源は減少を続け、2013年、環境省によって、近い将来絶滅する危険性が高いとしてレッドリストに登録され、世界の野生動物専門家などで構成される国際自然保護連合(IUCN)でも、2014年に絶滅の危険性が高い、レッドリストに指定されています。

日本では、5,000年以上も前から食べられるようになったとされ、暑い季節を乗り切るため精をつける食材として土用の丑の日に食べられるようになった習慣が定着し、夏の風習となっていますが、うなぎの本当の旬は脂が乗ってくる晩秋からだとされています。

天然二ホンウナギの産地、小川原湖(青森県東北町)

小川原湖

全国的に有名な十和田湖よりも大きく、面積63.20km²、最大水深25m、平均水深11mと全国で11番目に大きな面積を持つ湖で、青森県では1番の広さの湖です。
宝湖(たからぬま)といわれるほど漁獲量が豊富で、シラウオ、ワカサギ、ヤマトシジミ、モクズガニ、ハゼ、ウグイ、フナ、コイなどが漁獲され、ワカサギとシラウオは全国第一位の漁獲量を誇っています。
冬の小川原湖は一般の方もワカサギ釣りが楽しめ氷結した湖上にたくさんのテントが張られる光景が見られます。

冬の小川原湖
冬の小川原湖
モクズガニも漁獲が多い
モクズガニも漁獲が多い
シラウオも日本一の漁獲量
シラウオも日本一の漁獲量

この小川原湖で採れるのが、日本北限とされる天然二ホンウナギです。
小川原湖で獲れるウナギは品質も味わいも別格と言われ、小川原湖近くのうなぎ店にはシーズンになれば青森県外からもお客様が来られます。

小川原湖とうなぎ

八甲田山系の豊かな自然と高瀬川によって太平洋とつながる汽水湖の小川原湖。
海水と湖水が入り混じるミネラルが豊富なことから胴回りが太く、脂ノリが良い天然うなぎが育つとされています。

小川原湖のうなぎは、ほとんどが延縄漁(はえなわりょう)という漁法で獲られ、400mほどの仕掛け縄に50本ほどの針を付け、手作業で釣り上げます。
ピーク時は約100tの水揚げがあり、平成7~13年には日本一のウナギの漁獲量を誇っていましたが最近では約1tほどまで減少してしまいました。
この漁獲量の大幅な減少によって、現在は厳しく資源保護が行われています。

小川原湖二ホンウナギの今後

1954年から二ホンウナギの稚魚、シラスウナギを放流しているほか、産卵のために小川原湖から海に出る“下りうなぎ”を保護するために2015年から以下の規定を設けて資源管理を行っています。青森県は全国でも一番厳しい採捕禁止期間を設けていて、資源保護の強化が見受けられます。

・漁期間の6月1日~9月30日でも、40cm以下のウナギは採捕しない
・10月1日~翌5月31日までの禁漁期間を設定
・遊漁は1本釣り以外禁止

今は保護の目的で残念ながら頂けませんが、天然二ホンウナギが安定して漁獲されるようになるために、こうした資源管理が大切になってきます。

天然の二ホンウナギを漁獲するだけでなく、保護し管理することで産品として確立しながらも自然とのバランスを取る小川原湖の漁業関係者等の取り組みをご紹介いたしました。
漁解禁期間は提供店もありますので、是非お楽しみにお待ちください。

小川原湖産天然二ホンウナギが食べられるお店(漁解禁期間)

漁解禁期間:6月1日~9月30日

名称 四季旬菜Kin一(キンイチ)
住所 〒0392402
青森県東北町大浦立野24
電話 0176-56-4870
名称 居酒屋えび蔵
住所 〒039-2405
青森県東北町上北南4丁目32-542
電話 0176-56-5098
名称 和幸
住所 〒039-2405
青森県東北町上北南2丁目31−1265
電話 0176-56-4005

※ご来店の前に入荷状況などをお店へ直接ご確認いただいたほうが確実です。

取材協力

「宝の湖」で獲れた新鮮で安全・安心な魚貝類を日本全国へお届けする
〒039-2406 青森県上北郡東北町旭北4丁目31-662
小川原湖漁業協同組合

青森の地魚・鮮魚を熱い目利きと確かな加工品技術で産地直送する魚屋
〒030-0802 青森県青森市本町5丁目10-7
塩谷魚店


産地めぐり

2018年10月
南黒おこめクラブ「工藤 文秀」さん

2018年9月
毛豆生産者「長内農園 長内 将吾」さん

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