板柳町にある“板柳町ふるさとセンター”の一角に、地元産のりんごや野菜、農産物加工品等を販売している「板柳町ふるさとセンターとれたて市」があります。この施設は、板柳町の農家を会員とした“板柳町農産物直売アンテナショップとれたて市運営協議会”によって運営されています。
店内に入ると、最初に目に飛び込んでくるのが、木箱に詰められたりんご。板柳町では、消費者が安心して食べることができる安全なりんごを生産するための“りんごまるかじり条例”を制定しており、会員は、この条例に基づいて、農薬の使用を控えた安全・安心なりんご作りに努めているほか、蜜入りの美味しい完熟りんごを作るために、出来る限り遅くまで木に生らせておくなど、こだわりのりんご生産をしています。「とれたて市」では、気に入ったりんごを木箱で買って頂くため、全ての木箱のりんごを試食できるようにしてあり、購入した人からはもちろん、それを贈答用として贈られた人からも好評で、近年では生産者ごとに固定客が付くようになってきました。
冬場は、野菜の生産には厳しい季節ですが、「とれたて市」では、秋に収穫したキャベツ、ダイコン、カボチャなどをできるだけ新鮮な状態で貯蔵し、春まで販売できる体制をとっており、消費者に大変喜ばれています。りんご同様に、野菜の生産者にも固定客がつくようになってきており、日によっては、商品が品薄になることもあることから、店内スタッフが売れ行き状況を見て生産者に電話連絡し、品切れしないように努めています。特に、EM菌(光合成菌や酵母菌等の有用微生物群)を活用して健康な土壌を作り、農薬や化学肥料の使用を控えて栽培した、より安全・安心な野菜は人気の商品となっており、このようにして生産した長ネギ、キャベツ、ヤーコンなどは、1月下旬頃まで買うことができます。
これらのほか、板柳町として生産に力を入れている「マコモタケ」の加工品(漬物、佃煮、水煮)も販売されています。この「マコモタケ」は、東南アジア原産のイネ科植物で、肥大した茎を食べるものです。食物繊維が豊富でほのかに甘く、低カロリーでくせがないということから、様々な料理に合う食材として近年人気が高まっています。収穫時期である10月頃には、生のものを購入することができますが、水煮でも、炒め物や煮物、中華料理などで美味しく召しあがることができます。
“板柳町農産物直売アンテナショップとれたて市運営協議会”の佐藤会長に「とれたて市」の活性化について伺うと、「会員の方々には、今後とも客の声を聞き、売る喜び、作る喜びを感じてほしい。それが日々の活動の意欲に繋がり、産直としてもますます活性化していくと思う。」と話してくれました。
元気にあふれ、産直を想う佐藤会長のもと、スタッフの皆さんも、笑顔であふれていました。生産者と消費者の繋がりを大切にする「とれたて市」に、是非お立ち寄りください。
【販売している主な農産物】
春~秋 野菜・花き
9月頃~1月 果物(りんご、梨、ぶどう)
【販売している主な加工品】
スチューベンジュース、リンゴジュース、リンゴジャム、マコモタケ(瓶詰)、タケノコ、お菓子(どら焼きなど)
【開催している主なイベント】
8月12~13日 お盆市
9月 十五夜市
11月第3週の土日 収穫感謝祭
2月中旬 雪まつり
基本情報
住所 | 〒038-3661 青森県北津軽郡板柳町大字福野田字本泉34-6(地図) |
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TEL | 0172-73-3293 |
営業時間 | 1月4日~3月31日 10:00~15:00 4月1日~6月30日 9:00~16:00 7月1日~12月28日 8:30~17:00 |
定休日 | 12月31日、1月1日 ※冬期間は、天候悪化などで、不定休があります。 |