県内の桜の見頃にちょうど旬を迎えるのが陸奥湾の「トゲクリガニ」。甘く繊細な身の味わいと濃厚なカニ味噌は絶品です!
トゲクリガニとは?
トゲクリガニは、いわゆる「毛ガニ」と同様、クリガニ科の仲間です。
例年、4月下旬から5月下旬頃まで陸奥湾内で漁獲されます。ちょうど県内の桜の見頃に旬を迎えることから、青森では古くから「花見ガニ」「桜ガニ」とも呼ばれ、お花見の宴席には欠かせません。
毛ガニよりも少し小ぶりで、大きいものは1kgで3~4ハイ(250~350g/1パイ)、小さいものでは1kgで6~7ハイ(150g前後/1パイ)程度の大きさです。
身は繊細で甘く、濃厚な味わいのカニ味噌、さらにメスの卵(内子)が絶品で、茹でたカニは磯の風味が食欲をそそり、日本酒やご飯によく合います。
一般に、メスとオスでは、卵の入ったメスの人気が高いのですが、オスの方が大きく、美味しいと言われています。
陸奥湾内のカニ漁
陸奥湾内のカニ漁は、津軽半島の外ヶ浜町(蟹田)から、蓬田村、青森市、平内町、さらに野辺地町、横浜町、むつ市まで広く水揚げされています。
漁獲方法には、「カニカゴ漁」と「刺し網漁」の2種類あり、ほとんどが「カニカゴ漁」ですが、野辺地町漁協管内では、「刺し網漁」が行われています。
今年は、海水温が低いため、例年よりもカニ漁はいくらか時期が遅くなっているほか、全体の水揚げ量も少なめとはいうものの、野辺地町漁協には、毎日20~30kgは揚がっています。ちなみに、水揚げ量の少ない年は、形の良いカニがとれるそうで、今年のカニは形が良いそうです。
浜値では、通常1kgあたり1,500~1,800円で取引きされますが、ゴールデンウイークになると1.5倍から2倍くらいに値段が上がります。
トゲクリガニの美味しい食べ方
毛ガニと同様、トゲクリガニも茹でて食べるのが一般的。カニの足から身を取り出しながらシャブリつくもよし、コツコツと身を甲羅に取り出してカニ味噌と和えて食べるのもまた絶品です。
また、カニを殻ごと味噌汁にする食べ方もあります。
繊細で濃厚な味をどうぞご堪能ください。
【美味しいトゲクリガニの茹で方】
- たわしでカニを水洗いします。
- 鍋に水を入れ、カニを入れてから火にかけます。
※このとき、必ず火にかける前にカニを入れてください。お湯から茹でてしまうと旨みが逃げてしまいます。 - 沸騰したら、塩(お好みの量)を入れます。
- 沸騰してから15分間茹でると出来上がりです。
新鮮なトゲクリガニはどこで買えるの?
青森県内のスーパー等で購入できるほか、野辺地町漁協では、毎週土曜日、朝7時30分から9時まで、野辺地町の常夜灯公園隣の荷捌所で、「朝市直売」を開催しています。
「朝市直売」では、1人1袋の制限はありますが、新鮮で美味しいトゲクリガニが5~6パイ入って1,000円ですので、とてもお買い得です。
「朝市直売」は、通年開催されていますが、月によっては開催曜日が変更になる場合もありますので、事前に下記までお問い合わせください。
なお、朝市直売品のご予約や朝市会場での地方発送は受付していませんのでご注意ください。
この他に、野辺地町漁協では、電話での全国発送にも応じています。ご希望により2~3バイのご注文から応じていますので、お気軽にお問い合わせください。
※現在、朝市直売品のご予約や朝市会場での地方発送、および電話での全国発送は行って おりません。なお、「朝市直売」でのトゲクリガニ(5~6パイ入り)の販売価格は随時変動します ので、下記にお問い合わせください。
【お問い合わせ先】
野辺地町漁業協同組合
住所 | 青森県上北郡野辺地町字野辺地568 |
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電話 | 0175-64-2264 |
ホームページ | http://www.jf-nohejimachi.com/pc/ |
トゲクリガニを味わう
☆蟹としろうお祭り2012※イベントは終了いたしました。
時期:2012年4月下旬 ~2012年5月下旬
会場:蟹田川河川敷(外ヶ浜町蟹田地区)
ゴールデンウィークと言えば、外ヶ浜町蟹田地区の「トゲクリガニ」と「シロウオ」が有名です。
卵がたっぷりのカニのほか、産卵のために川をのぼるシロウオを、蟹田橋付近の上流にヤナをかけて漁をし、河口付近の特設店「かにた川」で、とれたてのシロウオをふんだんに使った料理が楽しめます。旬のカニはもちろん、生きたままのシロウオの”踊り食い”は、絶品の味。ほかに卵とじや天ぷらなどもオススメです。
【お問い合わせ先】
外ヶ浜町役場産業観光課
住所 | 青森県東津軽郡外ヶ浜町字蟹田高銅屋44−2 |
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電話 | 0174-31-1228 |
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