今月は、「青森シャモロック ザ・プレミアム#6(ナンバーシックス)」を紹介します。
「青森シャモロック」
「青森シャモロック」とは、青森県産業技術センター畜産研究所(旧名称:県畜産試験場)が20年の歳月をかけて開発し、平成2年に誕生した地鶏です。父親は、肉質のきめの細かさや歯切れの良さが特徴の「横斑シャモ」、母親は、ダシが良く出る「速羽性横斑プリマスロック」です。「青森シャモロック」は、この両親を交配することで誕生した一代限りの交雑種で、両親の優れた特性を最大限に受け継いでいます。2001年からは宮内庁御料牧場(栃木県)に雛が納入されています。
また、特産地鶏「青森シャモロック」ブランド化推進協議会では、飼育期間は雄100日、雌120日、飼育密度は1平方メートル当たり5羽以下など、飼育のマニュアルを定めています。
青森シャモロックの特徴
- 味が濃厚で、ダシがよく出る。
- 肉質がきめ細かく、締まっている。
- 肉の色が美味しそうな赤色をしている。
- 調理しても肉がパサつきにくい。
「青森シャモロック ザ・プレミアム#6」とは
「青森シャモロック」が誕生してからも、地鶏本来の美味しさを追求する開発者と生産者の研究は続き、さらに旨味を増す特別飼育方法にたどり着きました。
それは、「青森シャモロック」の中から発育の良い雄を選抜し、さらに30日間飼育。その30日間は飼育密度を1平方メートル当たり3羽以下とし、旨味成分や機能性成分を高める特別飼料を与え、さらに出荷前の2週間はにんにくの粉末を添加した特別飼料を与えるものです。
当初、手間とコストがかかる特別飼育に取り組む生産者はなかなか見つかりませんでしたが、六戸町で20年以上「青森シャモロック」の飼育に携わる生産者が、長年のノウハウを活かして特別飼育に取り組むようになり、こうして生まれたのが「青森シャモロック ザ・プレミアム#6」です。
「青森シャモロック ザ・プレミアム#6」は、通常飼育の「青森シャモロック」と比べ、鶏肉のうまみ成分を示すグルタミン酸は約1.6倍、機能性成分のα-リノレン酸は約2.6倍、歯ごたえを示すせん断力は約1.4倍に増加しており、まさにプレミアムな地鶏なのです。
六戸町では、美味しい地場野菜を六戸町の特産物として全国に伝えたいという想いから、2014年に六戸ブランド研究会が結成され、地場野菜の宣伝や各種イベントを開催しています。「青森シャモロック ザ・プレミアム#6」は、六戸町の魅力発信の主力として、今後は海外進出も目論んでいるとのことです。また、「フード・アクション・ニッポン アワード2017」(農林水産省主催)に出品した際には、入賞100選に選ばれています。
通常飼育と特別飼育の比較(青森県産業技術センター畜産研究所)
青森シャモロック | 青森シャモロック ザ・プレミアム#6 | |
---|---|---|
性別 | オス・メス | オス |
飼育期間 | オス100日・メス120日 | 130日 |
飼育密度 | 5羽/㎡以下 | 3羽/㎡以下 |
グルタミン酸 | 137μg/g | 219μg/g |
α-リノレン酸 | 0.07mg/g | 0.18mg/g |
せん断力価 | 1.6kg/f | 2.2kg/f |
「青森シャモロック ザ・プレミアム#6」を味わう
奥深い味わいと、濃厚なダシが特徴の「青森シャモロック ザ・プレミアム#6」は、六戸町内の飲食店で提供されています。
「食事処水無月」では、「青森シャモロック ザ・プレミアム#6」を使用した親子丼を味わうことができます。歯ごたえの良い肉と、肉のうまみを吸った野菜を卵でとじた親子丼は、まさにプレミアムな逸品です。
現在、精肉は販売されていませんが、以下の店舗で料理として提供されていますので、六戸町にお越しの際は是非お立ち寄りください。
青森シャモロック ザ・プレミアム#6の料理を提供している店舗
店舗名 | 主な料理 | 住所・電話番号 |
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食事処水無月 | 親子丼 | 青森県上北郡六戸町犬落瀬後田32-4 0176-55-4074 |
麺屋一代 | ラーメン | 青森県上北郡六戸町犬落瀬前柳沢90-648 0176-57-1731 |
くつろぎの店 幸寿し | 宴会料理内で提供 | 青森県上北郡六戸町犬落瀬後田48-3 0176-55-3545 |
仕出し・宴会のもりとみ | 宴会料理内で提供 | 青森県上北郡六戸町犬落瀬後田若宮63-2 0176-55-2133(要予約) |
問合せ先
六戸町まちづくり推進課 0176-55-3111(代表)