あおもり産品情報サイト

青森のうまいものたち

三戸町 水野さんの「ミニふじ」(2011年11月)

三戸町 水野さんの「ミニふじ」2011年11月号
 手の中に収まってしまう小さな「りんご」。それでいて美味しくて長期保存も可能だったら・・・そんな夢のようなりんごが三戸町にあります。水野さんが手がける「ミニふじ」をご紹介します。

三戸町 水野さんの「ミニふじ」
三戸町 水野さんの「ミニふじ」

ミニふじの誕生

ミニふじを手がける水野益栄さん

 今から10年ほど前、紅玉の産地で知られる青森県三戸町で画期的なりんごが誕生しました。手の中に収まるほど小さなりんご「ミニふじ」です。
 「ふじ」は甘くて食味が良く、長期保存が可能な品種として今や世界のメイン品種です。この「ミニふじ」は「ふじ」の特性に近く、小さいりんごとしては珍しく長期間の保存が可能です。
 三戸町の故水野益治さんが全国に向けて特色あるりんごを売っていきたいと独学で開発し誕生させました。現在では父親である水野益栄さんが受け継ぎ、「ミニふじ」を手がけています。

息子:益治さんの思いが詰まった「ミニふじ」

 水野益栄さんの息子、益治さんは地元の高校卒業後、りんご試験場での研修を経て様々な果樹の栽培を行っていました。その後、首都圏での研修で「特色あるりんごがあればもっと売れる」という思いを強め、品種改良に取り組みました。
 その研究から10年以上経て、「ミニふじ」が誕生。2001年から新宿高野でも扱われるようになりました。

他界、そして息子の思いを受け継ぐ

 父親である水野益栄さんは元々ニンニク農家でした。2005年に益治さんが他界されたとき、それは丁度「ミニふじ」園地の整備を終え、これから沢山の収穫をするはずの年でした。「息子はこの園地を整備したけれど、収穫を目にすることなく亡くなったんだ…」その思いを無にできないと益栄さんは、今も「ミニふじ」の園地を守り続けています。 とても研究熱心だった益治さん。様々な品種改良を行っていた時のりんごの木は数十種類。今現在も、その色とりどりある研究用の小さなりんごは収穫期に実りを続けています。「こんな味もあったんだな…」案内をしてくれた益栄さんはその味をかみしめながら静かに語ってくれました。

「ミニふじ」の園地
「ミニふじ」の園地を守り続けている益栄さん

驚きの食味、驚きの保存性「ミニふじ」

 一般的なりんごは、重さが300gほど。1個食べると満腹感で満たしてくれる大きさですが、「ミニふじ」は直径4~5cm、重さ50gくらいで通常の1/4~1/5サイズ。だから食後のデザートとしても、ちょっと小腹が空いたときにも丁度良い大きさなのです。小さいため持ち運びも負担になりません。

 そしてなんとも嬉しいのが保存性の高さ!通常これくらいの大きさのりんごだと長期の保存は難しいのですが、この「ミニふじ」は一般家庭の冷蔵庫でも密封した袋に保存しておけば2ヶ月は余裕で保ちます。沢山買いすぎて食べきれずにダメにしてしまうなんて事もありませんね。
 毎年、10月下旬から収穫が始まり、11月中旬の雪が降り出すころまで収穫されています。収穫期のあたりでは、県外では新宿高野で購入(H23時点)することが可能です。

「ミニふじ」の園地
一般的なりんごと比べると
1/4~1/5サイズ
「ミニふじ」の園地を守り続けている益栄さん
長期の保存が可能
驚きの保存性

「ミニふじ」は下記サイトでも販売予定です。アドレスはこちら。
オーガニック・エクスプレス – 青森県三戸町産 姫りんご「ミニふじ」


旬の食材

2020年3月
布海苔投石事業発祥の地「風間浦村の布海苔(ふのり)」

2020年2月
冬に獲れる、「田舎館いちご」

2020年1月
白神山地と日本海の自然に囲まれ育った「深浦白神自然薯」

ページトップへ戻る