今回は、古くから県南地域で栽培されている食用菊「阿房宮」を使用した加工品「ほぐし干し菊」と「菊じゃむ」をご紹介します。
青森県の食用菊と保存食「干し菊」
県南地域で古くから栽培されている食用菊の主力品種「阿房宮」は、鮮やかな黄色と気品のある香り、しゃきしゃきとした食感が特徴です。10月下旬から11月上旬にかけて、ひとつずつ摘み取られ、酢の物や和え物などの郷土料理の彩りとして欠かせない存在となっています。
食用菊を蒸して乾燥させた「干し菊」は青森県の特産品です。季節になると一気に花が咲くことから、日持ちしない菊の花びらを、香りや色、食感を損なわないよう先人の知恵で加工し長期保存するようになり、冬場の保存食として大変重宝されてきました。
「ほぐし干し菊」
「ほぐし干し菊」は、これまでの干し菊をさらに使いやすいようにほぐした商品です。一般的に見かける丸型や正方形の干し菊では、量が多く使い方もわかりにくいと考え、幅広い年代の方たちに干し菊を手軽に食べてほしいとの思いから開発しました。 使い方は簡単。ほぐしてあるので、スープや麺類、鍋物、みそ汁などにお好みで入れるだけ。乾燥薬味ネギのように食卓の調味料として手軽にパラパラとお使いいただけます。また、お粥に一つまみ入れて菊粥や、パスタに入れて菊ペペロンチーノなどもお勧めです。 スタンドタイプはお手軽な卓上用として、缶タイプは、特に品質の良い菊を使っており、お土産や贈答品にもお使いいただけます。
「菊じゃむ」
原料は、食用菊の中で最も色が鮮やかで香りも優れている高級品種の南部町産阿房宮。1瓶(120g)の中に、大輪の菊12~13個分の花びらを贅沢に使用しています。手作業で花びらをほぐし、無添加で蒸して乾燥させた干し菊をペースト状にしてからジャムにしています。加工の段階で退色してしまったり食感がうまくいかなかったり試行錯誤しましたが、試作の際に偶然、ジャム化したものを食べてみたら美味しく、これが商品化につながりました。
菊じゃむは全国でも珍しく、一口食べると気品ある阿房宮の香りが口に広がり、まるで菊の花の蜜のように仕上がりました。砂糖と菊の花びらだけで、まるではちみつのような濃厚な甘さです。 トーストにはもちろん、飴せんべいのように南部せんべいと合わせたり、ヨーグルトに混ぜたり、これからの季節は菊じゃむをお湯で溶かしたドリンクもお勧めです。菊のサクサクした食感や香りで、心も体も癒されます。
商品概要
商品名 | ほぐし干し菊・菊じゃむ |
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販売店 | A-FACTORY ユートリー(八戸駅隣接) 南部町農林漁業体験実習館チェリウスなど |
お問い合わせ
有限会社 村井青果
電話 | 0178-75-1040 |
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