宿泊施設も導入を検討
和食料理長が語る「はれわたり」の魅力

第一印象は「見た目が美しいお米」

「初めて『はれわたり』を見たのは、2023年に県が開催したお米の試食会。透き通るようにツヤツヤと輝いていて、すごくきれいなお米だなというのが第一印象でした」。
そう語るのは、八戸市東白山台にあるホテル「グランドサンピア八戸」の和食料理長、中嶋健二さんです。

試食会場には、「はれわたり」、「まっしぐら」、「あきたこまち」の3種類のごはんが並べられていましたが、「はれわたり」は、ほかのお米と比較して「特に色つやが美しく透明感が際立っていた」と、中嶋料理長は振り返ります。

和食・洋食の料理人たちからも高評価

中嶋さんが専門とする和食は、古来より日本人が大切にしてきた文化のひとつ。季節感を取り入れた食材と、それらの魅力を最大限に引き出す調理法、見た目にも美しい盛り付け方、器選びなど、さまざまな要素で構成されています。

「料理は、食べておいしいのはもちろんですが、料理人は、まずは見た目でおいしそうだと思わせなければいけません。特に、和食においては、そうした要素が強いと思います。そういう意味で、透き通るような白さとつやが際立つ『はれわたり』は、和食にぴったりで、すし酢と合わせてお寿司のシャリにした時にも向いているお米だと思いました」。

試食会の参加者に配られた「はれわたり」のサンプルを、グランドサンピア八戸の和食・洋食の料理人全員で試食したところ、味、使い勝手ともに非常に高評価だったといいます。そこで、同施設では、これまで10年近く使用してきた「つがるロマン」の代わりとして、近々「はれわたり」を導入する方向で進めていると語ります。

冷めてもおいしいのでテイクアウトにも

「グランドサンピア八戸」は、太平洋を望む小高い丘に建つロケーション抜群のホテル。県内外からお客様が訪れ、宿泊客用の朝食・夕食のほか、レストランでのランチ・ディナー、テイクアウト、宴会向けに多彩なメニューを提供しています。
そのため、1日に炊くお米の量は少ない日でも6升、学生団体の宿泊などがある日は15升にのぼるといいます。

「一般的に、お米は冷めるにしたがって色が黄色くなっていきますが、『はれわたり』は、そうした色の変化が起こりにくいように感じます。そのため、うちのような大規模施設でも、非常に使い勝手が良いのではないかと感じています」。

グランドサンピア八戸では、コロナ禍を機に、オードブル、お弁当や握り寿司、ちらし寿司ほか各種テイクアウトメニューを始めました。
「『はれわたり』は、冷めてもおいしいという特徴をもっているので、これまで以上にお客様においしく召し上がっていただけるのではないでしょうか」と、中嶋料理長は期待を寄せています。

彩り豊かなテイクアウトメニュー

同施設では、研いだお米を30分ほど浸水させ、一度ざるに上げて水気を切ってから水加減をしています。こうすることで、どの料理人が炊いても、ブレのない炊き上がりに仕上がるといいます。
「家庭で炊く場合は、少し面倒に感じるかもしれませんが、毎回、同じ炊き上がりにしたいという方は、この方法がおすすめですよ」と、中嶋料理長は語ります。

八戸の海の幸・山の幸を堪能

「我が家でも『はれわたり』をいただいていますが、あっさりして食べやすく、いろんなおかずに合うお米だと思います。軟らかく繊細な味わいなので、塩鮭やすじこ、塩辛などのシンプルなおかずに合わせたり、卵かけごはんなど、お米本来のおいしさがダイレクトに感じられる食べ方が合うのではないでしょうか。『はれわたり』でおにぎりを作る時は、梅や昆布など、オーソドックスな具と相性が良いと感じています」。

食材の宝庫といわれる青森県ですが、特に八戸は海の幸、山の幸が豊富です。
「当ホテルでは、イカのお刺身やしめ鯖、南郷そば、十和田から仕入れている馬刺しなど県産食材を使ったメニューに力を入れています。また、八戸は北三陸の新鮮な食材も入手しやすいので、三陸産の活あわびなどの魚介類も提供しています。旬の料理を楽しむ月替わりの「花ごよみ」というコース（予約制）もあり、ランチ・ディナーともに大変好評です。今春をめどに、『はれわたり』を導入予定なので、ぜひ八戸ならではの食を味わっていただきたいですね」と、語ってくれました。