はれわたり

誕生の話

「はれわたり」誕生まで

時に相反するような多くの良い特性を一つの品種に入れ込むことが、新品種育成者の腕の見せどころです。はれわたりは「おいしく、育てやすいお米」、「豊かに実って、病気や寒さに強いお米」を目指して、地方独立行政法人青森県産業技術センター農林総合研究所が気の遠くなるような数の組合せから選び抜いた新品種。2009年の交配開始から13年、ひとめぼれやコシヒカリをルーツにもつ良食味の青系169号と多収穫で栽培特性に優れたコシヒカリをルーツにもつ青系170号が出会い、あおもり米のあたらしい理想を形にしたお米として生まれました。

「はれわたり」の系譜

先祖には「コシヒカリ」や「ひとめぼれ」などの良食味品種と青森県の奨励品種「まっしぐら」などの栽培しやすい品種があり、それらの良食味性と栽培特性を兼ね備えています。

「はれわたり」の系譜

「はれわたり」の特性

  • 炊飯米はやわらかく、白米アミロース含有率が低いため、粘りがあり、食味が良いという評価です。
  • 出穂期、成熟期はおおむね「まっしぐら」並みです。
  • 障害型耐冷性やいもち病低抗性が強く、胴割粒の発生が少ないなど栽培特性が優れています。
  • 収量性は「つがるロマン」や「まっしぐら」と同等~やや少ないです。