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産地情報 ~冬から春にかけて旬を迎えるヤリイカ~ 鰺ヶ沢町漁業協同組合 (2021年3月)

冬から春にかけて旬を迎えるヤリイカ

波が荒く、寒さが厳しい季節に漁が行われるヤリイカ。スルメイカが「夏イカ」と呼ばれるのに対し、ヤリイカは「冬イカ」と呼ばれ、青森県では12月から4月頃にかけて漁獲されます。
なかでも、春先になって卵をもった子持ちヤリイカは、独特の食感と風味が楽しめることから珍重されます。

身も耳も足も美味!イカの中でも高級種

ヤリイカは、八戸市、鰺ヶ沢町、深浦町、中泊町、むつ市、東通村、佐井村などで漁獲されます。耳の部分(エンペラとも言います)が大きく先端がとがっていて、やりのように見えることからヤリイカと呼ばれ、胴体が長く足が短いのが特徴です。スルメイカに比べて身が柔らかく、かみしめると程よい食感と甘味が広がります。
耳や足も柔らかくておいしいため、イカのなかでも高級種として扱われます。

鮮度抜群の状態で水揚げ

この日、お話を伺うために向かったのは、西津軽郡鰺ヶ沢町にある鰺ヶ沢町漁業協同組合。
鯵ヶ沢漁港に面した漁協の施設では、今朝、水揚げされたばかりのヤリイカをサイズごとに分けて箱詰めし、出荷する作業の真っ最中。活気に満ちた漁港で、蝦名恒総務課長が出迎えてくれました。

鯵ヶ沢漁港の様子
ヤリイカ 鯵ヶ沢漁港

鯵ヶ沢漁港 蝦名恒総務課長

「最も近い場所だと、漁港から20~30分の前沖で獲れるので、鮮度抜群の状態で水揚げされるんです。ほら、まだ生きていますよ」。そう言って蛯名さんがヤリイカにふれると、いっせいにヤリイカが身をくねらせて動き出します。ツヤツヤと光る半透明の身と、指でさわった時に色が変わるのも新鮮な証拠なのだと言います。

春先の子持ちヤリイカ

卵のプチプチ感がたまらない!春先の子持ちヤリイカ

鰺ヶ沢町漁協では、12月から4月頃にかけて底建網漁でヤリイカを漁獲しています。ヤリイカは、1月から3月にかけて産卵のために接岸するので、この時期に獲れるヤリイカの雌には卵が詰まっていると言います。プチプチとした食感の子持ちヤリイカは人気が高く、毎年この時期を待ちわびるファンも大勢います。

「新鮮なヤリイカは、やはりお刺身がおすすめ。地元では、お刺身の上にヤリイカの卵をのせて、しょうゆをつけて食べるのが一般的です。薬味はワサビではなく、おろしショウガです。ヤリイカの独特の甘みとショウガの風味が合うんですよ」と、蝦名課長。

加熱しても柔らかいまま食べることができるので、煮つけや塩焼きもおすすめだそう。「刺身のように細く切ったヤリイカにマヨネーズ、めんつゆで味付けし、好みで唐辛子をかけて食べるのもおいしいですよ」。ヤリイカのなかでも、特に子持ちヤリイカはこの時期ならではの逸品なので、ぜひいろいろな食べ方で味わいたいものです。

まるごと冷凍保存も可能

蝦名課長によると、「鮮度の良い状態ですぐに食べるのがおすすめですが、保存する場合は、卵の入った状態でまるごと冷凍し、自然解凍して食べてください」とのこと。上品な甘さと独特の食感がくせになる味わいです。

鰺ヶ沢町漁協から車で1、2分の場所に「海の駅わんど」があります。施設内にある鰺ヶ沢町漁協直売所には、獲れたてのヤリイカをはじめ、新鮮な魚介類がずらりと並んでいます。
漁協直営だけに市場より安く購入できるうえ、地元の魚介類に詳しいスタッフの方々が、さばき方やおいしい調理法についても教えてくれるので、いつも大勢のお客さんでにぎわっています。ぜひ、今晩の食卓にヤリイカを取り入れてみませんか?

ヤリイカ まるごと冷凍保存も可能

購入できる場所

  • 「海の駅わんど」内 鰺ヶ沢漁協直売所
  • 県内のスーパーなど

鰺ケ沢町内で食べられるお店

  • 割烹 水天閣
  • たきわ
  • 居酒屋 良治
  • 居酒屋 なら

※天候や漁の状況により、ご提供できない日もあります。

鰺ヶ沢町漁業協同組合

今回お話を伺ったのは

鰺ヶ沢町漁業協同組合 蝦名恒総務課長

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