大間マグロだけじゃない!青森の絶品マグロの旬や特徴を徹底解説!
青森県は大間マグロだけでなく、漁獲地によって多彩なマグロが楽しめます。本記事では、それぞれのマグロの特徴や魅力を徹底解説し、青森の絶品マグロを味わうための情報をお届けします。新たなマグロの魅力を発見しましょう!
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青森のマグロはなぜ美味しいのか?
マグロといえば、メバチマグロやキハダマグロなどの種類がありますが、青森県で水揚げされるのは「黒いダイヤ」とも言われる最高級品の天然「クロマグロ」。魚やイカなどマグロのエサが豊富な青森県沖で水揚げされます。マグロは、日本海から津軽海峡へと回遊するため、青森県のマグロの水揚げは、4~5月頃から始まり2月頃まで続きます。青森県が誇る天然本マグロをぜひお楽しみください!
大間マグロ(大間町)
大間マグロは、魚体に傷がつきにくい一本釣り漁と延縄漁によって漁獲されます。旬を迎える秋から冬にかけては、上質な脂がのっていて、特に、トロの部分は口の中でとろける食感と上品な味わいが楽しめる極上品です。大間町周辺の津軽海峡は、良質なプランクトンが豊富で、マグロのエサとなるイカやイワシも水揚げされます。大間マグロはその大きさも見事で、1994年には440キロのマグロが水揚げされ、話題を呼びました。また、新年の初セリで高値がつくことでも有名で、2019年には3億3360万円の大間マグロが登場しました。このように、大間マグロは高級食材として広く知られています。
部位によって異なるマグロの味わい
マグロの部位にはそれぞれ特徴があります。低カロリー高たんぱくであっさり食べやすい「赤身」、適度に脂ののった「中トロ」、舌にのせた瞬間とろける「大トロ」はお寿司やお刺身でぜひ食べたい部位。1尾のマグロから2つしか取れない「ほほ肉」は、ステーキなどでいただくとまるでお肉のようなジューシーさと歯切れ良い繊維を楽しめます。マグロをいただくときは、部位ごとの特徴を思い出し、味わってみてくださいね!

三厩マグロ(外ヶ浜町三厩地区)
三厩マグロは、龍飛岬の前に広がる津軽海峡で獲れる高品質なマグロ。この地域では、主に「ダンブ流し」(発泡スチロール製の浮きを仕掛けに使った一本釣り)と呼ばれる独自の方法で漁獲します。捕れたマグロは、すぐに船上処理して氷で冷やし、鮮度が保たれた状態で出荷。三厩マグロは、主に5月から2月に水揚げされ、春から夏はあっさりとした味わい、秋以降は脂がのった濃厚な味わいになります。時期によって変化するため、何度も食べたくなること間違いなし。漁船では、血抜きや神経抜き、内臓処理などが行われ、美味しさを保つ工夫も怠りません。三厩マグロは、海の恵みと漁師の熟練の技が生み出す絶品です。
深浦マグロ(深浦町)
深浦マグロは、栄養豊富な白神山地の雪解け水が流れ込む日本海で獲れます。栄養たっぷりの海にはプランクトンが豊富で深浦マグロのエサになる小魚やイカも豊富。青森県最西端に位置する深浦町では、5月頃からマグロ漁が始まります。深浦マグロは。実は大間マグロより多く水揚げされており、漁獲量が青森県No.1。やや小ぶりながらも脂ののりがほどよく、しっとりとした赤身が特長。恵まれた環境で育まれた、味わい深い絶品マグロとして、多くの人々に愛されています。
深浦マグロステーキ丼を食べてみよう!
深浦マグロステーキ丼は、深浦マグロを使った新ご当地グルメ。刺身・片面焼き・両面焼きの3種類のマグロがのったどんぶりで余すことなくマグロを楽しむことができます。お店によって異なるタレや汁物、香の物、デザートの組合せで個性的。まるごと堪能すれば、心もお腹も満たされること間違いなし。青森県にお越しの際はぜひお召し上がりください!

まだまだあります自慢のマグロ
青森県にはまだまだ魅力的で絶品のマグロがたくさん!地域によって特色が異なるマグロを食べ比べるのも楽しみ方のひとつです。
- 小泊マグロ(中泊町小泊地区)
- スルメイカやウスメバルなどのエサが豊富な権現崎(小泊岬)沖で漁獲されるマグロ。7月から12月に延縄漁で水揚げされます。小泊の漁師たちは、時期に合わせて餌を変えたり、冷却機を導入してマグロの鮮度・品質の向上を図ったりなど技術の向上に努めています。
- 龍飛マグロ(外ヶ浜町龍飛地区)
- 龍飛は津軽半島の先端に位置する非常に潮が早い海域です。エサとなるアオリイカが漁獲される9月~11月頃が水揚げの始まり。三厩マグロ同様に「ダンブ流し」による一本釣りのほか、延縄漁で漁獲しています。