フードペアリングについて

フードペアリングとは

たとえば海に近いエリアと山あいで異なる自然の恵みをはじめ、青森県内各地には多彩な食文化が存在し、風土により個性豊かに育まれてきました。そして今、日本酒、焼酎、シードル、さらにはワインやクラフトビールなどが各地で多種多様につくられる、美酒百花繚乱の時代を迎えています。それぞれを味わうだけでも十分に楽しめるものの、お酒と食との相性を考えることでより深い幸せを得られるのがフードペアリングの世界。

県内を隅々まで深く知る“ウォーキング青森ディクショナリー”、数々の魔法のレシピを生んできた“銀座のペアリング王子”、美味美酒を訪ねて世界三千里の“のんべえハンター”。青森を愛してやまない3人が、皆さまの笑顔を思いながら吟味した至福のペアリングをお届けいたします。

コーディネーター紹介

青森県

フードペアリングの楽しみ方

互いを引き立てたり、静かに寄り添ったり、ぎゅっと抱きしめ合ったり。相性の良いお酒と料理は、口の中で感動的なドラマを展開してくれます。まずは今回のおすすめをもとに、面白さを体験してみてください。その後は、ご自分でも楽しみを発見してみませんか。

大切なのは、想像力とチャレンジ精神。お酒を口に含んだら、まずは食べたい料理をイメージし、そこから翼を広げてあれこれ試しつつ宝探しがはじまります。一番の近道は、同じ風土で育ったお酒と料理を合わせること。とはいえ遠距離でも愛は生まれますから、こだわる必要はありません。

また世界のアルコール飲料のなかで、日本酒はもっとも広いジャンルの料理と合う懐の深さを秘めています。そう、ご飯と同じと考えれば、扉は大きく開かれるでしょう。シードル、ワイン、ビールも、ときには意外な出会いが待ち受けていますので、ぜひ味覚の冒険をお楽しみください。

青森県産酒の楽しみ方

日本酒

味の違いに想いを馳せて 「青森の暮らし」編集長 下池 康一

日本酒は、米と水、麹菌、酵母菌を組合せ、造り人の高度な技術で造られます。青森県の酒米には主に「華吹雪」「華想い」「吟烏帽子」があり、それぞれ造りも味も違います。

例えば八甲田山系や白神山系などからの伏流水といった水によっても酒質は違い、下北、南部、津軽とそれぞれの気候風土、さらには地域の食文化や酒蔵の想いによってもお酒の味が違うのです。その想いに馳せ、食と合わせながらお酒を飲むと、旨さと楽しさがより一層広がります。

シードルの楽しみ方

シードルは食中酒! 紀行作家 山内 史子

もしかしたら、シードルは食前酒向けの甘いお酒、と思われている方が多いかもしれません。しかしながら、例えばフランスではガレット(そば粉のクレープ)と合わせるのが定番になっているように、海外では食事の友として親しまれています。

なかでも見逃せないのが、タラやイカ、タコといった新鮮な魚介類の友となる、青森県の食文化にも似たスペイン・バスク地方のスタイルです。洋の味わいだけではなく和食や珍味で映えるシードルもあり、魅力を知れば活躍の場はいっきに増すことでしょう。

シードル

県産食材の楽しみ方

食材

日常に溶け込んだお宝 銀座「ロックフィッシュ」オーナー 間口 一就

青森県は訪れるたびに発見があります。その一番が青森県産食材です。青森県の皆さんは「普通のものしかなくて…」と謙遜しますが、他県から来た者からすると、まさにそれはお宝! 日常の中に溶け込んでいる食材たちがとても眩しく見えます。

そこで「普通」という食材に、少し手を加えて、いつもと違う角度から掘り起こしてみてはいかがですか。スパイスを足してみたり、油を垂らしてみたり、胡麻と和えてみたり。お漬物なら切り方を変えてみたり、思い切って調理法を変えてみるのも有効です。お酒との相性を意識しながら、食材の宝庫だからこそ、本当に美味しい組合せで召し上がってくださいませ。

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青森県農林水産部
総合販売戦略課

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