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産地情報 ~メロン産地のプライドが詰まった、驚くほど甘くジューシーな「つがるメロン」。~ JAごしょつがる 木造総合支店 (2021年8月)

メロン産地のプライドが詰まった、驚くほど甘くジューシーな「つがるメロン」。

青森県のメロンの生産量は、全国第5位(令和元年産)。そのうち、7割以上を占めているのが青森県つがる市です。今回は、全国有数のメロン産地・つがる市を訪ね、甘くジューシーな「つがるメロン」の魅力を聞いてきました。

つがるブランドメロンの確立に向け、タッグを組んで

つがる市で主にメロンが栽培されているのは、屏風山と呼ばれる砂丘地帯。水はけが良く、昼夜の寒暖差が大きいことから、糖度が高くおいしいメロンが育ちます。
2017年、「JAごしょつがる」と「JAつがるにしきた」は、「つがるメロン協議会」を設立しました。それによって、それまで別々に行っていたメロンの選果・出荷作業を一元化。一定の規格や基準を定め、産地をあげて「つがるメロン」のブランド化に取り組んでいます。

メロンの選果・出荷作業
メロンの選果・出荷作業

ハイテク設備を使って、糖度・充実度・形状・網目の緻密さを瞬時に測定

お盆を控えたこの日、「JAごしょつがる木造総合支店」に隣接する選果場では、作業のピークを迎えていました。2階に上がると、ハイテクな設備がズラリ。ここでは、光センサーで糖度を計測したり、充実度センサーでメロンの体積・密度などを計測しています。また、画像処理装置により、メロンの形状、網目の緻密さ・太さなどを測定し、外観による等級判別も行っています。
こうして、さまざまな基準をクリアした糖度15度以上のメロンを「つがるブランドメロン」として出荷しています。さらに、糖度が17度以上あり、かつ、形状・網目が美しいメロンは、「プレミアムメロン」として出荷しています。

ハイテクな設備
光センサーで糖度を計測

惜しみない手間と愛情。生産者のきめ細かい管理が極上のメロンを育む

「令和2年産のプレミアムメロンの発生率は、1.9パーセントでした。今年は、雨も少なく気温が高い日が多かったので、確率はもっと高くなっていますよ」と、同支店の岡元正広支店長は語ります。

プレミアムメロン

青森県では、露地栽培のメロンは、主に雨よけトンネルで栽培しています。
「トンネル内は、一日のなかでも温度の変化が激しいので、生産者の方たちは、トンネルを開けたり閉めたりして風通しと温度を調節しています。また、今年のように雨が少なければ、タンクに大量の水を汲んで何往復もしながら水やりを行います。定植から3カ月、惜しみない愛情と手間ひまをかけて最高のメロンを育てているんですよ」。

個性豊かな5品種のメロン

「つがるメロン協議会」が取り扱っているメロンは、主力品種の「タカミメロン」を中心に5品種。7月上旬から9月中旬頃までリレー出荷されます。

タカミメロン
タカミメロン

生産の約6割を占める「タカミメロン」(出荷時期:6月下旬~8月上旬)は、美しい網目と、緑色の果肉が特徴。果汁を豊富に含んでおり、ジューシーでなめらかな口あたり。甘味や香りが強い人気の品種です。

「レノンメロン」(出荷時期:8月上旬~中旬)は、熟すと果汁が豊富で果肉もなめらか。甘味もしつこくなく、食べやすい赤肉メロンです。大玉でありながら種の部分が小さめで、皮付近までオレンジ色になり、食べられる部分が多いのも魅力です。

果肉が緑色の「キスミーメロン」(出荷時期:8月中旬~9月中旬)は、果肉がジューシーでとろりとした口あたり。甘すぎず、すっきりとした後味のメロンです。

その他、網目がない「ホームランメロン」(出荷時期:7月中旬~8月初め)や、「アスコットメロン」(出荷時期:7月下旬~8月初め)などもあります。

レノンメロン
レノンメロン

ホームランメロン
ホームランメロン

アスコットメロン
アスコットメロン

※メロンのシールデザインについては、変更となる場合があります。

「ここ、つがる市のメロンは、お盆の需要期を支える一大産地。それが『つがるメロン』の強みです」と、岡元支店長は誇らしげに語ります。

メロンの食べ頃は、いつ?

せっかくおいしいメロンを買ったら、ベストなタイミングでいただきたいもの。岡元支店長に、メロンの食べ頃時期の判断の仕方について伺いました。
「買ってきたメロンは、『追熟』が大事。ですから、食べ頃を迎えるまで決して冷蔵庫に入れてはいけません。冷蔵庫に入れてしまうと、メロンは熟すことができず食べ頃を迎えることができなくなってしまうからです。硬めがお好きでしたら、購入後、常温で保管し約1週間後が食べ頃、柔らかめがお好きなら10日以降にどうぞ。タカミメロンは、緑色の皮が全体的に黄色味を帯びてきて、甘い香りがしてきたら食べごろのサイン。どの品種も、食べる3時間くらい前に冷蔵庫で冷やすとおいしくいただけますよ」。

メロンの食べ頃

メロンの栽培に適した土壌や気象条件、より速く正確に選果することができる高性能な機械、そして、生産者の惜しみない愛情が、極上の「つがるメロン」を生み出しています。
甘い香りが幸せを呼ぶ「つがるメロン」。津軽の夏を彩る旬の味を、ぜひ味わってみませんか。

「つがるメロン」を購入できる場所

  • JAごしょつがる メロン・すいか直売所(0173-42-9116へお問い合わせください)
  • 県内スーパー

都内で「つがるメロン」が食べられる店

果房メロンとロマン
果房メロンとロマン

つがる市のメロンをもっと広く知ってもらいたいとの思いから、つがる市が、2019年、東京・神楽坂にオープンした日本初のメロン専門工房。店内では、つがる市のメロンをはじめ、国内外のメロンを使ったお洒落なスイーツが通年で味わえます。

果房メロンとロマン メニュー1
果房メロンとロマン メニュー2
果房メロンとロマン メニュー3
住所 東京都新宿区神楽坂3-6-92
TEL 03-6280-7020

※コロナウイルス感染対策のため、2階のカフェは予約制になっています。
※7月~9月上旬の3ヶ月間は、つがる市産のメロンを使用。そのほか、時期に応じて全国各地から旬のメロンを取り寄せスイーツで提供しています。

今回お話を伺ったのは

JAごしょつがる 木造総合支店

岡元正広 支店長 兼 経済課課長


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