※ご覧いただいている「はちのへ殿様御膳」は提供を終了しております。
八戸の伝統的なお祭り
八戸のお祭りといえば、豪華絢爛な山車で知られる「八戸三社大祭」(7月31日~8月4日)と、春を呼ぶ豊作祈願のお祭り「八戸えんぶり」(2月17日~20日)です。
2月に行われる「八戸えんぶり」は、国の重要無形民俗文化財に指定されており、市内の各所でえんぶり組による伝統的な舞を見ることができます。太夫と呼ばれる舞い手が華やかな烏帽子を被り、頭を大きく振る独特の動きが大きな特徴で、稲作の一連の動作である種まきや田植えなどの様子を表現したものと言われています。 大勢のえんぶり組が一同に会して賑やかな「えんぶり行列・一斉摺り・参拝」、夜のかがり火にうかぶ舞が幻想的な「かがり火えんぶり」、昔の風情が味わえる「お庭えんぶり」など、見る時間や場所によって、さまざまに楽しむことができます。
お祭りに食す「はちのへ殿様御膳」とは
八戸市には、この夏と冬のお祭りの頃に食べられる料理、期間限定の「はちのへ殿様御膳」があります。これは、幕末期の八戸藩最後の藩主南部信順公がこの2つのお祭りの日に食したという料理を、当時の文献を参考に、現代の八戸の日本料理人が腕をふるって再現したもので、夏の「殿様お祭り御膳」、冬の「殿様えんぶり御膳」の2つの料理として提供しています。 また、これらの「殿様お祭り御膳」「殿様えんぶり御膳」のほかに、一品一品を少しずつ楽しむことができる「お祭り姫御膳」と「えんぶり姫御膳」が用意されており、女性に人気となっています。
冬の「殿様えんぶり御膳」と「えんぶり姫御膳」
2月1日から28日までの1か月に提供される「殿様えんぶり御膳」は、ほっき、ひらめ、かれい、にしん、金頭等を使い、ほっき貝を太夫が被る烏帽子に見立てた「烏帽子北寄」、生干しタラと干し菜を使った「えんぶり豊年汁」など、彩り豊かな創作料理の御膳で、3,500円で食べることができます。また、量が控えめで少しずつ楽しめる「えんぶり姫御膳」は、1,980円で提供されます。 開発に当たっては、当時の料理を忠実に再現した上で、今の時代に合わせた改良を加えたそうです。使用する素材などを指定した上で、料理人に腕をふるってもらう部分を多くしました。そのため、昔からのありふれた材料を使いながら、色合いや味に各店それぞれの工夫が凝らされています。 お店によって、懐石風に一品づつ料理が運ばれてくるところ、お膳で豪華に見せるところと様々ですが、「殿様えんぶり御膳」は9~10品、「えんぶり姫御膳」は7~8品、全部を味わうことで、お店の思いが伝わるようになっている、ということでした。
「殿様えんぶり御膳」・「えんぶり姫御膳」を味わうには
「殿様えんぶり御膳」、「えんぶり姫御膳」は、八戸市内の12軒の飲食店で味わうことができます。 えんぶりを見るだけではなく、殿様あるいは姫様になった気分でお祝い御膳を食してみませんか。
観光情報は「青森県観光情報アプティネット」をご覧ください。