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青森のうまいものたち

おいらせ町「CONSEFARM 赤石英二さん」(2018年6月)

2018年6月 産地レポート CONSEFARM

青森県おいらせ町のCONSEFARM、代表の赤石さんを尋ねました。

エディルフラワー
色とりどりのエディルフラワー

ハーブやエディブルフラワーをメインに栽培しているCONSEFARMさん。六戸町でハーブ園を営む、大西ハーブ園で修行後、2014年に開業しました。

多くのハーブの原産地、地中海と同じように太陽が降り注ぐと言われる、同じ位の緯度(北緯40度)の青森県南東部(県南地域)に畑を構え、年間通して約100種類ほどのハーブやエディブルフラワーを栽培しています。

CONSEFARMさんの栽培のこだわり

赤石さんは農薬や化学合成肥料などを一切使用せず、自然の原理に沿って栽培をしています。
一般的に雑草と言われるものも無理に除草したりせず、そのまま土に鋤(す)き込み、もともと土中にいる微生物の働きを活かし、土づくりをしています。
化学合成肥料はもちろん、動物系の堆肥も使わないのは、ハーブに厳しく、能力を発揮してもらうためです。栄養分をどうにか得ようと、ハーブは根を伸ばし強く生きます。
この厳しい環境を生き抜けなかったハーブは仕方がない、強い素質を持ち、行き残った強いハーブを育てていくという考えです。

スイバ
チャイブ
葉ボタン

CONSEFARMが栽培するハーブ

栽培しているハーブ約100種の中でで、常時出荷できるものは約50~60種類!

ペパーミント、アップルミント、スペアミント、ペパーミント、クールミント、パイナップルミント、日本ハッカ、イエルバ・ブエナ(キューバミント)、カーリーミント、オーデコロンミント…
ミントだけでも10種も!
イエルバ・ブエナ(キューバミント)は、本場のモヒートに使われているミントで、このミントで作るモヒートは日本で飲むモヒートと全然違うそうです!
また、“ラトゥーガカタローニャ”という日本では聞いたことの無い、ほのかにナッツの味がすると言うイタリア野菜等も栽培されています。

ミントの他にも、CONSEFARMさんで栽培しているハーブは、大きく分けて以下のカテゴリに分かれます。

・エディブルフラワー
・サラダ向け
・ハーブティー向け
・生食向け
・調理向け
・調理・生食両用

レッドロメイン
レッドロメイン
ディル
ディル
マロウ
マロウ

CONSE FARMさんのこだわりとハーブ

CONSE FARMさんのハーブの特徴

厚みのある葉(レモンバーム)
厚みのある葉(レモンバーム)

CONSEFARMでは、とにかく、ハーブを厳しく育てられています。
ほふく性(地を這うように伸びるタイプ)ローズマリーは、1本立てにしてその他の枝を垂らすなど、あえてストレスを与えます。
このように育てられたハーブは自らを守るため、土中にいる微生物たちが作った栄養素を使って、葉の表面などにバリアを張ります。
葉が一枚一枚がしっかりとしているのが特長で、葉がバリアを張っていので園地(ハウス)に入って、少し触れたくらいでは香りがしません。

味の追及をしたら、このスパルタの栽培方法にたどり着いたと言います。

余分な栄養もなく、自らの力で育ったハーブは保存したときにもはっきりとした違いが現れます。
サッと洗って水をしっかりと切り、キッチンペーパーなどにくるんでビニール系の袋やタッパーなどに入れ、野菜室で保存すると1~2週間は当たり前のように日持ちします。

この栽培方法で作られた“赤からし水菜”は辛いだけでなく甘みも出る!と、食べた事のない味だと好評をいただいているそうです。

出荷のこだわり

ハーブは、1年目の株と2年目の株で味わいが異なると言います。
赤石さんは、ただハーブを出荷するだけでなく、出荷先のお客様の業態やメニューなどを知った上で、どの株から収穫するか、等も考慮しています。
サラダにハーブをご利用いただいている出荷先の飲食店さんが、ドレッシングに酢を使っているか使っていないかで、ハーブの種類や収穫する株を選んで出荷するのです。

今後の取り組み

ハーブティー講座

CONSEFARMではイベントを催したり、積極的に参加、消費者の方と直接顔を合わせてお話ができる場を大切にしています。
ハーブティー講座、香草焼き講座、ハーブ講座などを行っていて、今では、口コミで広がり女性の方をメインに、香草焼き講座では男性の方もご参加されているそうです。

海外では日常に取り入れられているハーブも日本ではまだまだ馴染みがない、使い方がわからない、効能なども期待できるハーブにもっと親しんでもらいたいと赤石さんは言います。

商品開発

ハーブソルト
CONSE SALT(ハーブのお塩)
売場

生のハーブだけでなく、まずはハーブに慣れ親しんでもらう事を意識してティー用のドライハーブや、ハーブソルトなどの商品を開発しています。今は、お肉料理に合うハーブソルトを展開し、よりした親しんでもらいやすいようにと考えているそうで、これからバリエーションも検討していると言います。

このハーブソルトやハーブティーに使う乾燥ハーブを手作りしているそうですが、作り方にも一工夫です。
一般的に出回っている乾燥ハーブは、品質が良くないものも混ざっていたり、通常取り除く部位まで入っていることが多いと言います。CONSEFARMさんでは、ハーブに親しんでもらうため、とにかく品質を追求。一番おいしい時のものを収穫し、一番おいしいところだけを使い、悪くなった部分は取り除いています。種類によって方法を変え、乾燥させているそうですが、温度や方法については企業秘密とのことです。

赤石さんは、将来的にドライハーブ屋さんやりたい、1人1人のお客様に合ったハーブを提供できる形を目指したいと目標を語ってくださいました。

ハーブ一覧(一部)

ハンサムレッド
ハンサムレッド
キャロットリーフ
キャロットリーフ
セルバチカ
セルバチカ
イタリアンパセリ
イタリアンパセリ
タラゴン
タラゴン
ナスタチウムリーフ
ナスタチウムリーフ
ペパーミント
ペパーミント
レモンバーム
レモンバーム
マロウの花
マロウの花
プチオゼイユ
プチオゼイユ
レッドオーク
レッドオーク

CONSEFARM商品お取扱店とお問い合わせ先

名称 CONSE FARM
住所 〒039-2173 青森県上北郡おいらせ町瓢
Webサイト https://conse-farm.jimdo.com/
栽培品目 ハーブ、エディブルフラワー

<食べられる場所>

十和田えいらく食堂(十和田市)
酒と肴 さかずき(十和田市)
なぎさカフェ(八戸市)
カフェペルチ(八戸市)
レストラン山崎(弘前市)
HERB & SPICE CAFE MINERAL(弘前市)

<購入できるお店>

KOMEKUUTO(八戸市)
Farmers marche hitotsubu(おいらせ町)


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