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産地情報 ~高品質でバラエティー豊かな青森のお米~ (2021年2月)

高品質でバラエティー豊かな青森のお米

世界自然遺産白神山地や八甲田山など、豊かな森に恵まれた青森県。
森から生まれた清らかな水は大地を潤し、おいしいお米を育みます。青森県は本州最北端に位置することから日照時間が短いと思われがちですが、お米の生育期間と重なる5月から10月の日照時間の長さは東北地方でナンバーワン!(※1)そのため太陽の光をいっぱいに浴び、光合成によって栄養たっぷりなお米に育ちます。
今回は、豊かで清らかな水と太陽の光、なにより農家の惜しみない愛情と情熱によって育まれる青森のお米に注目します。
※1 1981~2010年の平均(気象庁観測データ)

自然の恵みと生産者の愛情が育むおいしいお米

青天の霹靂

青天の霹靂(せいてんのへきれき)イメージ
青天の霹靂 パッケージ
食味ランキングで「特A」を6年連続(※2)取得!青森米をけん引するブランド米「青天の霹靂」

2015年秋にデビューした「青天の霹靂」は、青森県の米づくりの経験と情熱をすべて注ぎ、誰もが驚くような旨さを目指して誕生したお米です。「青天の霹靂」という個性的な名前には、晴れ渡った空に突如として現れる稲妻のような、鮮烈な存在となってほしいとの願いが込められています。

粘りとキレのバランスがよく、上品な甘みとさっぱりとした味わいが特徴。また、ご飯の見た目も優れており、ほどよいツヤとやわらかな白さ、食べごたえがあるのに重すぎない、思わずおかわりしたくなるようなおいしさ。冷めてもおいしいので、お弁当やおにぎりにもぴったりなお米です。

青天の霹靂 農作業風景

気候や土壌などの条件が良好な地域に限定して栽培され、栽培にあたっては土壌診断に基づいて土壌改良資材を投入するなどの土づくりを行うほか、農薬を減らすなど安全・安心な米づくりを徹底しています。

食味に係る成分を検査し、一定の基準を満たしたものだけ出荷することで、ブランド米として、高い品質を誇っています。2015年度には、日本穀物検定協会の食味ランキングで青森県産米として初めて最高評価「特A」を取得以来、6年連続(※2)で「特A」を取得しています。
※2 2014年度の参考品種での特A取得を除く

青天の霹靂 安全・安心な米づくり

つがるロマン

生産者の情熱とロマンが詰まった青森米のエース「つがるロマン」
つがるロマン

つがるロマン ロゴ

「つがるロマン」は、「コシヒカリ」の孫、「あきたこまち」の子にあたる品種で、食味・品質に優れた青森米のエースとして1997年にデビューしました。米づくりの里・津軽を発祥の地としたお米で、全国の人々から愛される銘柄米になるようにと生産者の情熱とロマンを込めて名付けられました。

味や粘りなどの全体のバランスが良く、やさしい味わいが特徴です。岩木山を望む津軽中央地帯を中心に、津軽西北、さらに南部平野内陸地帯など、このお米にとって気象条件が適した地域で作付けされています。

まっしぐら

県内での作付面積最多!
2020年、デビュー以来初の「特A」に輝いた「まっしぐら」
つがるロマン
まっしぐら ロゴマーク

2006年にデビューした「まっしぐら」は、青森米の食味・品質を追求し、まっしぐらに、きまじめに取り組むという思いを込めて名付けられました。現在、青森県の主力品種となっており、県内の広い地域で作付けされています。

適度な弾力があり粘り気が少なく、あっさりとした味わいで、炊きあがりが白くツヤがあり、粒ぞろいなどの外観の良さも特徴です。いもち病に強く、収量性やブレンド特性にも優れているため、県内に広く普及しました。2019年度には、日本穀物検定協会の食味ランキングで、デビュー以来初の「特A」に輝き、あらためて食味の良さが高く評価されました。

購入できる場所
県内スーパーマーケットなど
ネットでの購入はこちらから

他にもいろいろ、青森生まれのお米たち

これまでご紹介した3品種以外にも、青森で生まれたお米があります。そのうちのいくつかをご紹介します。

ほっかりん

下北地域の冷涼な気候に適した品種

「ほっかりん」は、耐冷性が強く実りが早いため、夏に冷たいヤマセが吹き秋の訪れが早い下北地域の冷涼な気候に適した品種として2011年に登場したお米です。ツヤツヤとした外観、もちもちとした食感で、食べると笑顔がこぼれホカホカした気持ちになるというイメージからこの名前が付けられました。粘りがあってやわらかく、冷めても硬くなりにくいため、おにぎりやお弁当にも適しています。

あさゆき

冷めても美味しい低アミロース米

「あさゆき」は、お米のでんぷんの一種であるアミロースという成分が一般的なうるち米に比べて少ないため、粘りが強くやわらかいのが特徴。うるち米と混ぜて炊いてもおいしくいただけます。また、冷めても食味が落ちにくいため、冷凍押し寿司など加工用米飯としての利用にも適しています。

酒米

青森県生まれの酒造好適米

酒造好適米とは、日本酒造りに適した性質を持ったお米です。食用の米に比べアルコールの生成に必要なでんぷん質の割合が高く、雑味を生じさせるたんぱく質の割合が低いのが特徴です。水が豊富で酒造りに適した気候に恵まれた青森県では、青森生まれの酒造好適米を使い、数々の銘酒が造られています。

青森県で生まれた酒造好適米は、「華吹雪」、「華想い」、「華さやか」、「吟烏帽子」です。

華吹雪

「華吹雪」は、青森県の酒造好適米の弱点だった耐冷性・耐病性の低さを克服した品種として、1986年に青森県の奨励品種となり、純米酒用の定番として用いられてきました。

華想い

「華想い」は、日本で最も評価の高い酒造米「山田錦」が母、「華吹雪」が父で、2002年に青森県の奨励品種となりました。高精白が可能なため、吟醸酒、大吟醸酒などに使われています。高級酒に向いているとされ、すっきりとした上品な味わいが堪能できます。

華さやか

「華さやか」は多様化した嗜好に合う日本酒造りを意識して育成された品種です。「華吹雪」、「華想い」に比べ雑味の原因となるアミノ酸に分解されにくいタンパク質が豊富で、低精白でもすっきりとした酒質になります。

吟烏帽子

「吟烏帽子」は、2017年に誕生した酒造好適米の新品種です。耐冷性やいもち病の抵抗性に優れ、県南や下北地域など冷涼な地帯でも栽培が可能です。「華想い」、「華吹雪」に比べ粒はやや小さいものの、適度な硬さがあり精米をしても割れにくく高度精米が可能です。そのため、純米酒から大吟醸酒まで幅広く利用することができます。

もち米

赤飯やおこわ、和のスイーツにも最適!青森県のもち米

代表的なものとして、「アネコモチ」、「あかりもち」が挙げられます。

「アネコモチ」は、多収、良質で餅質がよく、ふっくらとおいしい餅ができます。津軽地方の方言「あねこ」(可愛らしい、柔肌の乙女という意味)から名付けられ、1991年に青森県奨励品種になりました。

「あかりもち」は、冷害に強く、いもち病抵抗性や収量性にも優れた品種です。2009年に青森県の奨励品種に採用されました。赤飯、おこわのほか、切り餅、大福餅など幅広い加工品に適しています。

関連ページ

「青天の霹靂」ホームページ
【青森特産品図鑑】お米
【青森特産品図鑑】地酒
県内酒造会社による酒米「吟烏帽子」の清酒(2020年9月)


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