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焼干灰わかめ(2017年4月)

焼干灰わかめ 旬の食材2017年4月

 平成28年3月26日北海道新幹線が開業し、北海道新幹線の本州最北の駅である「奥津軽いまべつ駅」も、3月で開業一周年を迎えました。
 今回は、奥津軽いまべつ地域で50年ぶりに地域特産品として復活し、注目を集めている「焼干灰わかめ」を紹介します。

「焼干灰わかめ」とは

焼干灰わかめ 天日乾燥

 今別町袰月(ほろづき)地区で製造されている「焼干灰わかめ」。ワラを燃やし、その灰がまだ赤いうちに採れたての天然わかめを投入し、焼きながら灰をまぶして天日乾燥させています。灰がついたままなので、灰による保存効果で天然わかめの美味しさを一年中味わうことができます。
 一般的な灰干しわかめは、生わかめにワラなどの草木灰をまぶした後に天日で干し商品としますが、まだ赤く燃え盛るワラの中にわかめを直接投入し、焼ながら灰をまぶす製法は、今別町袰月地区ならではの製法です。
 「焼干灰わかめ」は、素干しのわかめに比べ、鮮やかな緑色で、歯ごたえが良く、わかめ特有の香りを常温で1年以上保つことができます。津軽海峡の天然わかめを使用しており、シャキシャキとした心地よい歯応えと焼干による芳ばしい香りが特徴です。

「焼干灰わかめ」50年ぶりに復活!

焼干灰わかめ 50年ぶりに復活

 製造や下処理に手間を要しますが、灰をまぶすことによるメリットは多くあります。灰が付着することで太陽光が遮断され、紫外線によるクロロフィルの分解が抑えられることから、きれいな緑色が長期間保持されます。さらに、アルカリ性である灰が酵素作用を停止させることで、また、灰に含まれるカルシウムの働きでわかめのアルギン酸がアルギン酸カルシウムになり、葉の軟化が抑えられ歯ごたえの良い状態が保たれます。乾燥させることで微生物が増殖しにくくなり、アルカリ性の灰をまぶすことでカビ等の発生を常温でも防ぐことができます。

焼干灰わかめ 袰月地域独特製法

 灰の効果もさることながら、きれいな緑色から変色させないためにはコツが必要で、灰に入れ焼干している時間が長すぎても短すぎても駄目だといいます。かつては先人たちの知恵と技術により作られていた「焼干灰わかめ」でしたが、後継者不足や保存技術の進化に伴い製造されなくなっていきました。しかし、北海道新幹線開業をきっかけに、「ここだけで作っていた『焼干灰わかめ』を復活させたい」との地元漁師の想いから、袰月地域独特製法での製造を50年ぶりに復活させたのです。今別町袰月地区ならではの製造方法と、50年ぶりに復活したというストーリーも相まって、「焼干灰わかめ」は奥津軽いまべつ地域の新たな特産品として注目されています。

「焼干灰わかめ」美味しい食べ方

焼干灰わかめ 美味しい食べ方

 灰が付いたままなので、下処理に少々手間がかかりますが、天然わかめの美味しさを一年中味わうことができる「焼干灰わかめ」。わさび醤油やポン酢に付けて、刺身やサラダ、カルパッチョなどで食べるのがお勧めです。シャキシャキとした歯ごたえと天然わかめ本来の風味を楽しむことができます。
 50年ぶりによみがえった伝統のうま味をお試しください。

【下処理の手順】

  1. 5分ほど水で戻してから、よく水洗いします。
  2. 洗ったあとの水が透明になるまで、何度も丁寧に洗います。
    *灰が残っているとえぐみの原因になります。
  3. しっかりと水切りをし食べやすい大きさにカットして、お召し上がりください。
    *製造工程中、一度焼いて加熱しているため、汁物などでさらに火を加えると柔らかすぎる食感となることがあります。お好みにより調整してください。

奥津軽いまべつ地域の天然わかめ

奥津軽いまべつ地域の天然わかめ

 一般的に養殖したわかめは、葉の表面がなめらかで柔らかい食感が特徴です。奥津軽いまべつ地域の天然わかめは、津軽海峡の早い潮流の中で育つことから、肉厚で歯ごたえのある食感と野性味あふれる香りが際立っています。岩に張り付いて育つ天然わかめは「岩わかめ」と称され、家庭料理には欠かせない海藻で、特に葉の中心部を通る茎の部分「茎わかめ」は、葉肉の厚さと歯ごたえから酒の肴としても珍重されています。
 この地域では4月中旬頃から6月頃まで収穫される天然わかめですが、地元では収穫時期限定で「生わかめのしゃぶしゃぶ」などの鍋料理でも楽しまれています。また、生わかめをそのままストーブに乗せて焼いたり、ご飯に炊き込みわかめご飯にしたり、いろいろな食べ方がされています。

奥津軽いまべつの海藻

奥津軽いまべつ地域では、「わかめ」のほかにも、良質なダシが出る「昆布」や、その噛み応えに常識がかわるほどの「もずく」、「テングサ」、「イワノリ」、「フノリ」、「エゴノリ」、「マツモ」、「アオサ」など、多様な種類の海藻が収穫されています。この地域では、昔から地元で採れた海藻を利用した健康的な食文化が育まれており、80歳を超える現役漁師も少なくないのは、自然の栄養素がたっぷり詰まった、これらの海藻を食べているからなのかもしれません。

パンフレット:「海の中にも、森。奥津軽いまべつの海藻」(pdf)

販売先

販売先 合同会社袰月海宝
住所 青森県東津軽郡今別町字袰月31
電話 0174-36-2011
ホームページ http://horotalk.ciao.jp

今シーズンの「焼干灰わかめ」は4月下旬頃からの販売を予定しています。

焼干灰わかめの販売

豊かな海が育んだ天然わかめを使用し、奥津軽いまべつ地域ならではの製法で作られる「焼干灰わかめ」。50年ぶりに復活した伝統の味をお試しください。


旬の食材

2012年4月
八戸ばくだん

2018年4月
漁獲量日本一、春からが旬の「メバル」

2008年4月
至彩のさくら肉

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