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青森のうまいものたち

初夏の珍味「ホヤ」(2018年6月)

2018年6月 旬の食材 ホヤ

日本の東北地方以外ではあまり浸透していない海産物「ホヤ」。お酒のおつまみにもぴったりで、青森県では初夏の味覚として親しまれています。

「ホヤ」とは

岩や石などに付着するホヤ属の海産物で、海のパイナップルといわれるように、パイナップルのような形をしています。日本では東北、北海道で水揚げされています。近種も含めると約2,000種以上のホヤが世界中に生息していますが、食用として食べられているのは日本以外だと、韓国やチリ、フランスなどの国です。
昔から日本では、5~8月に旬を迎えるホヤを、「藤の花が咲く頃が旬」「ホヤはキュウリと食え」ともいわれてきました。

青森県のホヤ

青森の四季の味七子八珍の1つとして数えられている「ホヤ」。
日本で食べられているホヤは、真ホヤと赤ホヤの2種がほとんどで、青森で食べられているのはほとんどが真ホヤです。

真ホヤ…殻に突起があり、身は黄色よりのオレンジ色で、香りも味もしっかり。
赤ホヤ…殻に突起がなく、真ホヤよりも少し大きめ、身は赤っぽく、食べやすいホヤ。

養殖(生産量)でトップを誇る宮城県、天然もので水揚げ量を誇る北海道等に続いて
青森県のホヤ水揚げ高は全国3~4位です。
沿岸地域の青森市、平内町、外ヶ浜町、八戸市、野辺地町、横浜町、むつ市、東通村、佐井村で
多く水揚げされています。

お酒を嗜む青森県民に愛される海の幸で、初夏になると居酒屋さんのおつまみのメニューとして出てきます。

青森特産品図鑑「ホヤ」

ホヤの生態

小さい頃はおたまじゃくしのように海中を泳ぎ回りますが、海中の岩や石に付着するとダイナミックに体を変え、ホヤとして流通している姿になります。そのころからはもうほとんど動くことが出来ず、養殖物はじっくり、約4年の時を経て出荷されます。
ホヤは、オスもメスも同体で両方の機能を持っているため、どの個体も産卵します。青森のホヤ(天然)の産卵期は秋から冬、初春にかけてでこの産卵期を終えて少し暖かくなると旨味が増してきます。

珍味中の珍味?

磯の香りが強く、ほかの食材にはない旨味やえぐみもあるため、好き嫌いがはっきりと分かれるといわれています。
ホヤは、人間が舌で感じる基本の五味、甘味・酸味・塩味・苦味・旨味を持ち合わせた、他の食材にはあまり無い、特徴をもった食材だといわれています。
また、調理方法も刺身として生で食べるほかに、蒸したり干したり汁物にしたり様々な用途があります。
海の幸が豊富な青森県民が愛する海の幸をは七子八珍と名付けられ、「ホヤ」八珍の内の一つに選ばれています。

七子八珍(ななこはっちん)とは? 2010年2月 旬の食材「七子八珍」

青森県「ホヤ」の食べ方

ホヤのさばきかた(下ごしらえで変身!青森レシピ)はコチラ!

青森県の鉄板の食べ方「ホヤとミズの水物」

東北、北海道が「ホヤ」生産量の大部分を占めています。青森県民にも古くから愛され、この時期の酒の肴には絶対に欠かせない食材です。その中でも、「ホヤ」と初夏から採れ始める山菜「ミズ」を合わせた水物は初夏から味わうソウルフードとして青森県では鉄板です。

その他、「ホヤ」の食べ方

・蒸しホヤ
・ホヤ酢
・ホヤの塩辛
・ホヤのバター焼き  等、新鮮なホヤはお刺身以外にもバリエーション豊かに楽しむことができます。

問合せ先

七子八珍(ななこはっちん)について

名称 (公社)青森観光コンベンション協会
住所 〒038-0012 青森県青森市柳川1丁目4-1
電話 017-723-7211

ホヤのお取り扱い店

名称 坂下商店
住所 〒039-1161 青森県八戸市河原木4-3
電話 0178-28-9362
URL http://www.hi-net.jp/?mode=grp&gid=822053
注意事項 季節もののためお問い合わせください

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