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青森のうまいものたち

トマト(2008年8月)

トマト

 ナス科、果菜類の中でもエース的存在のトマト。生食以外にも、近年は食生活の多様化、イタリア料理の一般化等により調理用トマトの消費も伸びており、ジュース、ピューレ、ケチャップなどに加工され、食卓に並びます。
 農業法人等のプラント生産活動も盛んで、現在は赤いものだけではなく、バランスいい酸味と甘みの「オレンジミディ、イエローミディ」や、フライで食べてもおいしい緑色の「グリーンゼブラ」等、個性溢れる様々な品種が誕生しています。

トマト

青森県のトマト

青森県のトマトは、夏場の生産が中心で、夏秋トマト(7~11月)の出荷量は全国で第8位です。特に、東京都と中央卸売市場への出荷が多く、7・8・9月にはシェアが第1位となり、5個に1個が青森県産です。
 昼夜の気温差が大きい青森県で生産されるトマトは、色が鮮明で味がよく、保存の良さにも定評があります。
 品種は、果肉が崩れにくい完熟系の「桃太郎8(エイト)」が中心です。
 品質の均一化に効果的な選果施設の導入が進んでおり、最近では、りんごの選果施設をトマトに活用するなど、青森県ならではの取組も見られます。
 青森県内の主な産地は、五所川原市、つがる市、三戸町、平川市、青森市となっており、平成18年度の出荷量は17,600トン、作付面積は405haとなっています。

畑のトマト
トマト栽培作業

トマト産地出荷量

主な成分

トマト

トマトの赤い色はリコピンという色素で、抗酸化作用が強いことで知られています。その他には、ビタミンA・C・Eやカリウムなどが含まれています。カリウムは、体の水分のバランスを保つのに欠かせない栄養素で、人体に不可欠なものです。
 トマトは生のままで食べるのが一般的ですが、うまみ成分のグルタミン酸が含まれていること、肉や魚ととても相性が良いことなどから、特に熟したものは煮込みやトマトソースに最適です。

産地化の取り組み

トマトの養液栽培

南部町のまべち農協では、長年の栽培により、土壌の塩類集積や土壌病害が顕在化したことから、平成5年頃から農協のトマト部会員の一部が養液栽培を試験的に導入し、その結果、土耕栽培以上の収量・品質が確保できることが明らかになりました。
 これを受けて、平成9年には「中堤水耕栽培生産組合」を設立、国庫事業を活用して、鉄骨ハウス14棟(約1ha)、水耕システム、加温設備を導入し、養液栽培を本格的に開始しました。これにより、出荷量の増加と高品質化が進み、現在、養液栽培は12戸の農家に広がっています。

水耕栽培
養液栽培

ミニトマトの産地化

ミニトマト

また、昭和63年に当時の八戸市農協では、ミニトマトの産地が無かったことから部会員7名の組織を発足させ、試行錯誤しながら産地化を目指して取り組んできました。
 現在は、5名が養液土耕栽培に取り組み、2名がマルハナバチを導入するなど、省力化と安定生産を図っています。また、毎年作付前に土壌診断を行い、診断結果に基づいた施肥設計によるバランスの良い土づくりを心がけています。
 平成16年からは、葉かび病抵抗性を持つ品種「キャロル10」への品種の切り替えが進み、部会を挙げて取り組んでおり、平成18年には部会員全員がエコファーマーを取得、翌年から部会規約にエコファーマー取得を義務付けるなど、有利販売に結び付く積極的な取り組みを行っています。

トマト生産者
八戸市農協トマト部会

リンク

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旬の食材

2020年3月
布海苔投石事業発祥の地「風間浦村の布海苔(ふのり)」

2020年2月
冬に獲れる、「田舎館いちご」

2020年1月
白神山地と日本海の自然に囲まれ育った「深浦白神自然薯」

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