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産地レポート 〜 生産者の声 〜

北のワイン…農業生産法人 エムケイヴィンヤード(むつ市)

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 2007年9月初め、むつ市川内町に「サンマモルワイナリー」が完成。地元でブドウ栽培からワインの生産まで一貫して行える本州最北端のワイナリーが誕生した。

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サンマモルワイナリー
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試飲コーナーも
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店内
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店内にはチーズも
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ワイナリー

写真 ワイナリーから2kmほど離れた場所に、ワイン用ブドウ栽培をしている農業生産法人「エムケイヴィンヤード」がある。
  ここで栽培されるブドウは、赤ワイン用のピノノワール・メルロー等6種、白ワイン用ではライヘンシュナイター・シェーンベルガー等7種類。赤ワイン用のピノノワールはフランス、ブルゴーニュ地方の高級赤ワインに無くてはならない品種。美しいルビー色のワインを生み出すが、気候に影響されやすく日本での栽培は困難とされてきた。それが、本州最北端の地、青森県下北半島で栽培に成功した。減農薬栽培。
 1998年に栽培を初めてから、10年経った今では、ほ場は7h、昨年は赤白用ブドウ併せて20tの収穫があった。生産に取り組んだのが、リゾート開発会社の社員だった藤田社長。農業とは無縁だった人が、広大な面積を1人で受け持たせられ、不安だらけだったという藤田社長の足跡を辿る。

なぜ下北でワイン?

 川内でのワイン作りは、リゾート開発会社が、バブル末期を迎え、開発のメドが立たなくなった下北の旧川内町の用地を町の活性化につなげようと、乗り出したのが始まりだった。
  川内町は、気候風土がフランス東部の有名なワイン醸造地「ブルゴーニュ」と類似していた。ワインの栽培に適しているという北緯42度〜51度のワインベルト地帯の中に、北緯41度の川内町の大地があった。

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エムケイヴィンヤード
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7hのほ場
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白ワイン用
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ピノワール
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 農業生産法人「エムケイヴィンヤード」に藤田景吉社長が抜擢されたのは、平成11年。 「志村葡萄研究所」(山梨県笛吹市)の指導を受け、200平方メートルの畑でたった1人で試験栽培を始めた。
  それまで、ブドウ栽培に限らず農業に従事したことのないサラリーマン。 ブドウの栽培管理・薬剤散布等、月1回来る志村さんに教わったが、月1回ではやはり不安で、近隣のブドウ栽培農家(ただしワイン用ブドウではない)や県の下北農林水産事務所の普及員に聞いて回った。その頃、県でも一部ワイン用ブドウ栽培に着手していたため、普及員の存在は心強ったという。しかし、自分のように朝から晩まで1人で従事しているのとは違うため、やはり「一人」は常に「不安」だった。
 農業は、自然との闘い。 気候変動だけではなく、自然の動植物との闘いもある。折角出てきたブドウの樹の芽を食べてしまう野ウサギや、熟して収穫を待つばかりとなった実を食べに来るカラスやアナグマ・タヌキと、被害に遭いながらもコツコツとこの下北で、栽培を続けた。

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藤田社長
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カラスよけのネット
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糖度を測る
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収穫時臨時に雇用
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収穫の仕方を説明
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収穫の様子

今、振り返って・・・

 藤田さんは、孤独と不安の中で戦った。
「個人でやっているんだと、きっと投げ出したと思う。会社の仕事、自分の任務だからこそ踏みとどまれた」という。
 今年で10年が経った。
 その藤田さんをここまで支えてきたもの・・・「そりゃ、ブドウの実が成ったときの嬉しさだ。収穫の喜びだよ。毎年毎年の繰り返しが嬉しくてね」初めて、山梨県の醸造会社でワインにしてもらったときには「ワインってこんなに美味しかったんだと思ったよ」
 平成20年7月、「国産ワインコンクール2008」で白ワイン「下北ワインSarah(サラア)」は銅賞を受賞。同年、青森県ふるさと食品コンクールで会長賞を受賞。

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ふるさとワイン
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受賞ワイン「サラア」

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「北の夢」

 今、藤田さん達は、新しい赤ワイン用ブドウ「北の夢」の栽培に取り組んでいる。この「北の夢」、病気に強く、寒さに強い。色が濃いため、出来上がった時の赤ワインの色に期待がかかる。
 昨年、1500本植裁。この樹が成木となるまでには、3〜4年掛かる。成木になれば1本の樹から3kgほど収穫できる。赤ワインになるには、まだ掛かりそうだ。

 今では随分と立派な農園になったと思うのだが、藤田さんに言わせると「まだまだだよ。まだまだ・・・まだまだ・・」

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北の夢
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お問い合わせ先

農業生産法人 エムケイヴィンヤード
TEL:0175-42-3870

有限会社 サンマモルワイナリー
青森県むつ市川内町川代1-6
TEL:0175-42-3870
http://www.sunmamoru.com/




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