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産地レポート 〜 生産者の声 〜

LEDが作る五戸の冬の新鮮野菜(五戸町)

写真

外は雪。
冬の青森野菜は、特産である大根や長芋、ごぼうなど、どちらかというと根菜類が中心。地元産の新鮮葉物野菜は珍しい。

青森県三戸郡五戸町にある(有)安部製作所。青森県初の“人工光型植物工場”でレタスやベビーリーフ、エゴマ等を栽培し、青森県内のスーパー等に、“Clean  KiraKira  Vegetable”のブランドで出荷している。

  エゴマ

地元の廃校となった小学校を借り受け、工場としている。
広さは、1教室という感じで、その中に棚状に野菜が並んでいる。
その棚をオゾンで消毒された養液が巡っている。

旧五戸南小学校  
オゾンで殺菌 養液が棚を回る

ウレタン培地に蒔かれた種は、発芽・育苗・仮定植・定植と段階を踏み、収獲される。
レタスで35~40日、バジルで30日ほどで出荷できるという。
クリーンルームでホコリや有害物質を防ぎ、無農薬で育てているため、段階的な作業の間実際に手を掛けるのは、培地に種を蒔くときと、定植するとき、出荷に際しての検査の時だけ。

セルに発芽した苗が 検品作業


安部製作所は、もともと地元の電子部品メーカーだったが、時代の要請の中、安価な中国にモノづくりの拠点が移り立ち行かなくなった。従業員の解雇は苦渋の選択だった。
野菜工場は、直ぐに始めたわけではない。始めるまでに、10年近くの熟慮が必要だったという 。

 

起業して、3年が過ぎた今、第一工場、第二工場と二つの工場が稼働している。
1日にレタス、700株、ベビーリーフ200パック等を地元スーパーに出荷している。
経営も安定してきた。
しかし、工業系の安部さんが、業種の違う農業と言う業種に満足しているのか、どうか気になり聞いてみた。仕事に面白さは感じていますか?
「商品のレパートリーを増やそうと、いろいろな野菜の種を従業員と植えています。
小さな種が発芽し、大きくなっていくのを見るのは楽しいものです。」という。

  特製の網戸の蓋を掛けている




各種葉物をパックした商品

今後は、機能性食品として腎臓病の人向けに、カリュームの少ない野菜等を作りたいという。
商品のレパートリーを増やしたいと、スーパーと相談し、各種の野菜を詰め合わせたパック商品もデビュー。今後は地元農業高校を出た、若者の感性で商品開発をしていきたいという。




野菜の栽培技術に関してもより一層のグレードアップを図るべく、千葉大学とLEDの研究を進める予定だ。
今後の安部さんの進む方向性は?「安全安心は当たり前、ただ、まだ養液栽培というだけで食わず嫌いの人が多い。実際に口にすれば美味しいという人や、野菜嫌いの子供が食べたという話も聞く。まずは、食べてもらうこと。その他、品種の拡大や技術の向上、そして食べてもらえるように販路開拓することですね」


パイオニアとして後進の指導も

地球温暖化で天候不順が心配される昨今、野菜工場の必要性が見直されてきた。
農業に取り組もうとする若い人たちにとっても、野菜工場はカッコよく魅力的だという。
実際、安部さんの所にも多くの見学者や、やってみたいという農業高校生も来るという。
安部さんの今後の進むべき道には、地域のパイオニアとしての役割も期待される。


【問合わせ先】
(有)安部製作所
http://kirakira-vegetable.com

安部製作所の野菜が買える所
 県内:カブセンター、ベニーマート各店、 (株)マエダ イトーヨーカドー各店
 県外:青森県特産品センター

 








掲載日 2017.1.1


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