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産地レポート 〜 生産者の声 〜

寒干大根・・・米田エヤ子さん(五戸町)

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青森では、冬の間にしか出来ない作業がある。 冬の寒さを利用して作る寒干し大根。寒干し大根を作っている五戸町の米田エヤ子さん。 寒干し大根は、昔から冬の保存食として、おでんの具にしたり、肉といっしょに煮たりして食べる。肉と言っても、ここ五戸町では馬肉。馬肉の産地として昔から知られてきた。「馬肉と一緒に煮れば、すごく美味しいの。」と米田さん。

寒干し大根

米田エヤ子


米田さんが寒干し大根を作るようになったのは、お嫁に来てから。
十代で嫁いだ米田さんは、何をどうしてよいやら分からなかったという。
寒干し大根の作り方は、舅から習った。
「それでも、私幸せなことに、舅がいろいろと助けてくれたの。婦人会の活動にも参加させてもらったし、普及センター(現青森県農業普及振興室)の先生方からも教えてもらって、地域の活動に積極的に参加できたの。」
米田さんは、きっと気心の良い可愛い嫁だったのだと思う。
優しかった舅は、70歳代で亡くなり、身体の弱かった姑は、92歳で他界。
老後の介護は、米田さんがしてきた。


今、舅に伝えられた通りのやり方で寒干し大根を家族のために作っている。
秋に収穫してとっておいた立派な自家栽培大根を、10cmずつの黒い点が付いた紙を敷いたまな板の上で切っていく。


大きさをそろえることは干しあがりが均等になる大事な秘訣。
四つ割りし、茹で、水に3~4日漬けておく。水に晒すことで、灰汁が抜け、乾燥させた後は、変色しにくくなるという。1週間ほど水を変えながら浸けておく。
干すときは、畳針で大根に穴を開け、紐を通し、吊り下げる。
外の気温は低いが、一連の作業を、薪ストーブがハウスの中を温め、米田さんを助ける。
寒中暖あり。

1ケ月くらい干し、出来上がった寒干し大根は、とても軽く、スポンジ状態。
エヤ子さん曰く、「やっぱり寒くなくちゃね」と今年の暖冬が少し不満。
気温が高いと、赤くなってしまうという。
それでも、12月下旬から作り始め、1月中旬には直売所で販売している。

この寒干し大根、食べる時は水で戻してから、味噌汁や煮物にして食べる。
食料の乏しかった時代、大寒の頃になると、この寒干し大根はご馳走だったろう。
出汁や具のうま味がたっぷりと染みこみ、一口噛むごとに混淆したうま味がにじみ出す寒干し大根の煮物や汁物は、身体を温め、心を温め、食卓に笑顔をもたらす。



手間暇のかかったこの食材は、北国の人の春を待つ我慢強さと気候条件を上く生かし、いかに快適に過ごすかという知恵の賜物だ。噛みごたえがある食材だ。



[買える所]

●産直施設 ふれあい市 五戸  
住所:〒039-1524 三戸郡五戸町大字豊間内字地蔵平1-1059

《寒干大根のもどし方》

  1. 袋から取り出した寒干大根をサッと洗う。
  2. ぬるま湯で20~30分浸す。
  3. 耳たぶくらいの柔らかさになったら下準備完了!

※ 馬肉や棒タラと煮つけても美味しい。


掲載日 2016.3.1


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