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産地レポート 〜 生産者の声 〜

そば にじゆたか・・・(有)みらい天間 代表取締役社長 西野 勇夫さん(七戸町)

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秋、そばの季節になったとそば通たちが言う。
7月ごろ収穫の夏そば、10月ごろ収穫の秋そばがあるが、そばの季節とは、通常、秋の新そばが出回る10月下旬から11月上旬がそばの季節となるのだそうだ。

青森県は、作付面積・収穫量全国第6位と全国でも有数のそばの産地。
県内各地に根付いたそばがある。
県内での作付けが多い代表的なそばの品種「階上早生」は、在来種であり、県の奨励品種にもなっている。味・香りとも人気がある。
そばは、種まきから収穫までは2~3カ月と短く、荒涼とした土地でもよく育つと言われているが、実は、そばはそれ自体大変吸肥力の強い作物で、他の作物が吸収することが出来ない肥料分でも 自分の力で溶かし、吸収し栄養分にするのだという。だからやせ地でも生育するというのが本当らしい。

今、階上早生の後発として「にじゆたか」というそばが作られている。
青森県内では、六ヶ所・野辺地・十和田・七戸・六戸等で栽培している。
なぜ、にじゆたかが望まれたのか?
にじゆたかは、東北農業研究センターで開発されたそばで、耐倒伏性(倒れにくい)があり、栽培しやすく、収量の多いのが特徴。一粒の実の大きさも重さも階上早生より上回っている。そのため、収量も多くなる。これまで問題とされた収量性が改善されるという期待があった。

栽培地の一つ、七戸町の(有)みらい天間林の畑。

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120cmがベスト、ちと伸びすぎた

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にじゆたか 収獲適期
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倒伏したそば

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標準サイズの120cm
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西野さんと中村さん

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時々来ては測る
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は種

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9月14日時点(播種後67日)


施肥は1回、無農薬で栽培している。
2年前から水田転作物としてにじゆたかを栽培している。水田に栽培しているほかに、七戸町役場から依頼され、畑ににじゆたかを作付けしている。
農林課総括主幹の中村 大樹さんが栽培管理を担当している。

そばの栽培には、ばらまき(ばら蒔き)とすじまき(畝蒔き)があり、(有)みらい天間林では、ばらまき(ばら蒔き)で栽培している。 種は、10a当り6~7kg蒔く。すじまきより1kgほど多い。



そばの花
8月 そばの花が一面に咲く。
しかし、全部に実がなるのではない。
ソバのめしべには短柱花と長柱花があり、同じ短柱花および長柱花どうしでは受粉できない。
長柱花には短柱花の花粉が必要で短柱花には長柱花が必要。たとえ、 花は咲いても実がならないという状況になる。無駄花となり、これが収量の減少に拍車をかける。
今年は、天候を考え、昨年より、1週間ほど早く7月9日に「は種」したそうだが、前半の晴天高温のため、背丈が伸びすぎ、50日経過した8月末に一部倒伏してしまった。倒伏に強いとはいえ、倒伏しない保証はない。倒伏すると、刈り取るときに起きず腐ってしまう。

9月 いよいよ収穫の時期。
9月24日 好天に恵まれ、コンバインで刈り取りが行われた。

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にじゆたかの茎はやや太い

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成長してくると赤くなる
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刈り取り

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コンバインで刈り取られ乾燥する


畑を渦巻状に刈っていく。刈り取られたそばの実は、水分16%になるまで乾燥
される。
実は、畑で作られたそばにも、米と同じように、出荷する時に付けられる等級がある。これは、あくまでまも、出荷管理のための基準。資格を持った検査員(農協)によって、今年、27年産から「一等」「二等」「等外」に分けられる。他に容積率(一リットルあたりのそばの重量)一等が640g、二等が580g、水分含量 16パーセント以下等の規定がある。

粉の乾燥は、とても重要で、乾燥しすぎると、風味や味が損なわれるという。そばを捏ねるときも、パサパサしれ捏ねずらいのだそうだ。
良くできたそば、そばの実の良好さだけでなく、乾燥という作業も重要なのだ。
そばは、デリケート!
荒地でも育つワイルドな植物だが、実はとてもデリケートだ。




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今年のそばはベスト

今年、みらい天間は、1反部あたり60kg収穫し、1等級となった。
10月24(土)・25日(日)七戸町の「オータムフェスタ」が開催された。
にじゆたかを使った「てっちゃんの店」の新堀 徹子さんは「今年はベスト。捏ねやすかったし、風味、香り、甘さ、申し分ないです。昨年は、水分が少なく捏ねにくかったが、今年は、そんなことがなかったですね。生産者と相談しながら良いものを作っていきたいですね」

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茹で

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さらし
写真上がり



てっちゃんの店では
そば粉も販売
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出来たそばを前に西野さん
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そばは国内流通量の9割を中国、アメリカ、カナダの3カ国を中心とした輸入物が占めているという。国内産は1割に過ぎない。そして製粉業者は商社や問屋を通して玄そばを手に入れており、生産者から直接買うことはほとんどないという。
てっちゃんの店では、家庭でそば打ちをしてもらって食べたほうが、普及につながると思って、西野さん達から直接仕入れ、そば粉も販売している。
七戸町にある農家のそば店「婆(ばっ)古石(こいし)」でも、にじゆたかを使った手打ちのそばが食べられる。こちらも、生産者から直接仕入れている。

西野さん達の「にじゆたか」明日に虹をかけてほしいですね。







[お問い合わせ先・ご注文 ]

(有)みらい天間林 
電話・fax 0176-68-3463

てっちゃんの店(手打ち) 七戸町
0176-62-5605
十和田市新ジャンボ市場にて 金・土・日営業

農家のそば店「婆(ばっ)古石(こいし)」(手打ち) 七戸町  
0176-62-3305

http://www.applenet.jp/~kouzou/come/details/26.html



掲載日 2015.11.1


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