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産地レポート 〜 生産者の声 〜

深浦町産たかきび・・・ 神林 陽子 さん(深浦町)

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 世界五穀の一つ「たかきび(高黍)」。原産地はアフリカ。イネ科の植物で、耐干に強い。アフリカ⇒インド⇒中国⇒日本と渡ってきた。日本では、縄文の昔から栽培されてきた。
 雑穀は、無肥料栽培が基本。痩せた大地でも良く実る。

 実は、このたかきび、かなりの優れものなのだ。まず、アレルゲンが少ない。アレルギー代替食品として利用されている。
 次に、栄養的には、ミネラル類や、ビタミンB群が豊富。 白米に比べて食物繊維を多く含み、体内の塩分を調整して高血圧を予防するカリウム、ナトリウム、そして、貧血を予防する鉄、骨の形成に働くマグネシウムなどのミネラル類や、ビタミンB群が豊富なのだという。表面の赤褐色は、老化の原因でもある活性酸素を除去してくれる抗酸化作用があるポリフェノールの色素 etc と健康にはとにかく良いらしい。

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たかきび

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珍しいたかきび玄穀ごはん 
プチプチ感が新鮮

 深浦町産たかきびを栽培している神林 陽子さん。
 畑は、縄文時代の遺跡の一つ山科遺跡の近くにある。 近くの高台からは、白神山地が見える。白神山地の名峰「白神岳」はまさに「白い神の山」、北海道出身の神林さんが、すっかり虜になった景色。

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神林 陽子さん

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神林さんの田
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古代米も栽培

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棒掛けで天日干し

 神林さんは、この畑に立つといつも縄文人の農耕に思いを馳せるという。
「縄文時代の人達が同じ景色を見ながら農耕していたと思うと、何とも言えぬ思いが心の底から湧きあがってきます。喜びのような安心感のような、畏敬の念のようなものです。」と、ここで、たかきび栽培が出来る喜びを語る。

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山科遺跡周辺は今は林が広がる

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奥の山が白神山地
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たかきび畑から出た石器

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山科遺跡近くから出た石器

 近所の人から貰ったたかきびの種から始まった栽培。今では、粉にして年中食べても無くならないというほどの量が取れる。

 たかきびは、10月ごろに収穫期を向かえ、刈り取った後は、2週間ほど天日干し、乾いたら棒で叩いて実を落とし、水に浸す。実ともみ殻は上下に分離し、取り除いたもみ殻は、染色にも使える。

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1本ずつナイフで切っていく
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たかきびの乾燥
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天日干し

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棒で叩いて・・

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穂から外す
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たかきび玄穀

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水に浮かべると玄穀は下に、
もみ殻は上に分離

 水を替えながら1週間ほど、灰汁(タンニン)である赤水を取る。
 灰汁が抜けたら、たかきび粒を乾燥させる。神林さんは、ストーブの周りに置き、ゆっくりと乾燥させるという。 機械で乾燥させるのではなく、手間のかかるまさに「スローフード」。

 乾燥が終われば、今度は粒の大きさをそろえる分別作業が待っている。 一粒ずつ手作業で行う。地元の人に協力してもらって分別しているそうだ。 まさに、「深浦町産たかきび」の伝統的手法。

 分別した後は、たかきび玄穀(米でいうと玄米)とたかきび玄穀粉で販売する。 その他、米でいうと精米の状態のたかきび精白粒、それを粉にしたたかき精白粉も販売している。

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たかきびかりんとう

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たかきびマドレーヌ
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たかきび渦巻かりんとう

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たかきび粉を使ったパン

 今現在は、神林さんを含む三戸の農家で、面積3a、収量30kgだが、「休耕田も活用し、生産、分別、加工とそれぞれが、収入を得られて、ハッピーチェーンのような形になればいいなと思っています。」と神林さん。

 ここ深浦町に、縄文人のようなバイタリティ溢れる素敵な女性がいた。

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商品各種


「たかきび」を使ったお料理のご紹介

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掲載日 2013.10.1


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