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産地レポート 〜 生産者の声 〜

八戸いちご…八戸苺生産組合 石田 和弘さん(八戸市)

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 これからの季節、八戸市の市場には、八戸いちごが出回る。この時期、西の産地は、軒並み収穫を終えているが、春の遅い北国のイチゴはまだまだ収穫できる。

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八戸いちご
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花と果実 花壇のようです

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甘い良い香りが漂う

 八戸市市川に、「八戸苺生産組合」がある。組合員数52人。結成してから50年を超える。
 組合長、石田 和弘さん。本人は「組合長は学級委員みたいなもの」という。

 石田さんの所では、18棟のハウスで"さちのか"と"とちおとめ"を栽培している。祖父の代から50年以上になるという。祖父の時代は、露地栽培のみ、父の代で、施設栽培を始めた。以降、露地栽培で出荷時期が限られていた八戸イチゴは、売れるイチゴを作る技術開発とその普及、需要の開拓に取り組んできた。結果、施設栽培や新品種の導入、様々な作型が行われるようになり、今ではほぼ一年中イチゴを収穫できるようになった。

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祖父の代からのいちご農家
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18棟のハウスがずらりと並ぶ
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今年は加温のための燃料代が多い
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学級委員長?の指示が飛ぶ

 今の主力品種は、"とちおとめ"や"さちのか" 8月に定植し、11月頃から6月頃まで出荷。その後、ハウスを片付け、新しい苗を植える。首都圏の市場のいちごが終わる5月から1ケ月は出荷出来る。

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作業1
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いちごの花は白
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作業2
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いちご回廊
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この時期臨時雇用も

 昨年は、東日本大震災で2ケ所の農地のうち、川沿いの1ケ所は、浸水し、いちごの苗は、赤褐色になった。奥さんの悦子さんは、「農場が2ケ所あったから助かった。1ケ所だけだったら、生活が成り立たなかった。機械を買うにも、後継者がいないとなかなか踏み出せないが、息子が後を継いでくれるので、機械も買える。 」と、いちご摘みの手を忙しく動かしながら言う。
 現在、八戸苺生産組合の組合員数52人のうち、後継者がいるのは、1割前後だという。
 地場の荷受問屋は、地元需要の拡大のため、なるべくならば他産地との荷引きは行わないという配慮をしている。

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奥さんの悦子さん
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後継者の和幸さん

 さて、生産者の石田さんの好きないちごは、“さちのか”だそうで、「大人のいちごだよ。とちおとめのように甘くなく、少し酸味があるところいいね。昔、麗光といういちごがあったが、あれも良かったね。この頃は、甘くて口当たりの良いいちごばかりになった」と言う。

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傷(右)のいちごははじく
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大きさごとに選別しパックに詰める

 農林水産省ではイチゴやメロン、スイカを「果物」ではなく、「果実的野菜」として分類している。 中ぐらいの大きさなら5~6粒も食べれば1日のビタミンC所要量(100mg)を満たしてくれる。 風邪予防や美肌効果の他に、血を作るビタミンといわれている「葉酸」も豊富に含まれているため、貧血予防にも効果的だ。

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 さてさて、7月上旬までは地元いちごが食べられる。
 「まだ、あります!」農産物は、青森の地の利を生かした特権。地元の新鮮な果物を食べる機会は少ない観光客にとっては、何よりの「おもてなし」 関係者は、そのための方策も講じていただきたい。

掲載日 2012.5.1


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