産地レポート 〜 生産者の声 〜
サラダでも食べられる 癖の少ない春菊「冬陽春菊」…小堀農園(弘前市)


春菊はキク科に分類される植物。原産地は地中海沿岸。春に花を咲かせ、葉の形がキク(菊)に似ていることから春菊と呼ばれている。独特の香りとほのかな苦味が特徴の野菜だ。
食用にしているのは東アジアのみで、ヨーロッパでは観葉植物としてガーデニングなどに使われているという。
春菊の歴史は古く、17世紀末の農業全書の中に記述があるほど昔から食べられてきた。春菊は、漢方においても古くから、のぼせを鎮めて回復力や抵抗力を高める「食べるかぜ薬」として珍重されていたという。
![]() 冬陽春菊 ![]() 小堀 松雄 さん |
![]() |
冬の真っ只中の弘前市で青々と育つ春菊。
弘前市小堀農園の小堀松雄さんのハウス。
青森県が冬期間にも農業が出来る環境を整えようと始めた「青森冬の農業」の事業より先に、小堀さんは冬の生鮮野菜栽培に取り組んだ。
「冬に勝には、雪を克服しなくては。」小堀さんは、雪を克服すべく自宅の敷地内に温泉を掘った。その温泉が循環するハウスで春菊を育てている。ハウス内の平均気温は、外気温+8度。
他にオータムポエムやサニーレタスも栽培している。
![]() 自宅前の温泉元栓 |
![]() 温泉元栓 |
![]() オータムポエム |
![]() サニーレタス |
今、春菊栽培用のハウスは5棟ある。1棟、長さ100mのハウスには40本の温泉パイプが走る。1棟のハウス内で全長4kmにもなる。
51度あった温泉は循環していくうちに21度ほどになるという。
ハウス内を循環させた温泉は、その後ハウス脇の融雪に使う。だから、これだけ間隔を詰めてハウスを建てられる。さもなくば、青森では、積雪でハウスは潰れてしまう。
![]() ハウス棟 |
![]() 白:温泉パイプ 黒:灌水パイプ |
![]() 融雪(1) |
![]() 融雪(2) |
小堀さんが減農薬・減化学肥料での春菊の栽培に本格的に乗り出したのは、約20年前。それまでは、津軽地方の一般的な主要農産物「米とりんご」の農家だった。
かねてから、将来の農業を見据え、脱却を考えていた小堀さんは、昭和51年に農業基盤整備事業で農道が確保されたのを機に、農地にハウスを建て、生鮮野菜の栽培に踏み出した。それまでは、農地に行くまでの道は、砂利道でトラクターも走れない道だったという。近くには国道7号線が走り、農地までの道路が出来、基盤事業整備後のこれからは、生鮮野菜の流通も十分考えられると思ったという。
今、5棟のハウスから3tが出荷されている。1袋200g入りの春菊は10月下旬から3月下旬まで県内・県外に出回る。
![]() 元は米とりんごの農家 |
![]() 手済み作業 |
![]() 長さを揃えてカット |
![]() 出荷作業 |
![]() 出荷 |
![]() 小堀農園:冬陽春菊 |
小堀農園の冬陽春菊は、春菊特有の癖が少なく食べやすい。
サラダでもいい。
ごま和えやピーナツ和え等の定番の和え物は、春菊に含まれるカテロンという物質が油性と相性が良く、栄養的にも良く、また、免疫力をアップさせるという。
![]() 春菊ごま和え ![]() 春菊サラダ |
![]() 春菊ジュース |
11月~3月の寒い時期は、美味しさと栄養価で春菊の旬の時期。 身体に良い春菊を食べてこの冬を乗り切りたいものだ。
3月末の出荷を終えれば、今度は花や野菜の苗作りが待っている。
![]() 春には苗作り |
![]() 花の苗も |
[お問い合せ先]
小堀農園
TEL:0172-27-4215



























