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産地レポート 〜 生産者の声 〜

日本固有のハーブ わさび…みはる農園(弘前市)

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 注文が多くなるのが、お盆とお正月。
 「特別な日には、やはり高級食材の本物で食事をしたいと思うのでしょう」。と弘前市百沢温泉近くでわさびを栽培している「みはる農園」の三上さん。 平成18年から栽培に取り組んだ。「嶽開発」という建築業が本業だが、元々は、岩木山麓で栽培されている「嶽きみ」を栽培している農家さんでもある。

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みはる農園 三上さん
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建設業と農業

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あっ!ワサビ
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豊富な湧き水を利用

 わさびは、アブラナ科の植物。わさびの辛味成分はシニグリンという物質で大根おろしの辛さと同じもの。薬効は、芳香健胃剤として胃腸の働きを高め、漢方的に言えば身体を温めて発汗させる辛温解表薬。刺身の解毒作用としても知られている。

 三上さんのわさび田は、山に囲まれた清流の麓にある。
 水量は、1分間に1tほど。水温は大体9度で、年中一定。 わさびの栽培には、鉄分が少ない水が合うそうで、この水はまさに最適。 湧き水が500リットル、汲み上げ地下水500リットルが循環するわさび田の水深は、約40cmほど。澄んだ水の中に藻が漂う。

 豊富な伏流水を使ったわさび田には、グリーンサムという緑鮮やかなわさびが、1m四方のボックスに16株、500ボックス、計8,000株を栽培。定植から1年半ほどで収穫できるという。

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グリーンサム
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山のわさび田
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鉄分の少ない水はわさび栽培に適している
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8000株を栽培
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水深40cm
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山からの清流

 デベロッパーからの農業参入で面白みは感じているが、栽培技術の向上が必要だと感じている。

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面白みはあるね
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手作業が多い

 LMSと大きさにより価格は違うが、用途によって客の使い道が違うため、様々な大きさがあったほうが、売れるという。今は1株から均等な大きさのものが収穫されるが、経営的には1株から大きさの異なったわさびを収穫しなくては、上手くないという。
 わさびの栽培情報も少ない。 わさびには特定農薬がないため、試行錯誤の連続の中で、害虫対策にはなるべく身体に優しい自然な物を使いたいと酢と焼酎を使っている。

 山には雪が積もり始めるこの時期、わさび田は、上のネットを外し、パイプにビニールを張り、トンネル栽培する。積雪の中でも、水温9度の清流がわさびを育む。 雪が深くなると、除雪車でわさびの収穫に向かうため、少量の注文では、割が合わないという。 そのため、生のわさびだけでなく、加工品も開発した。

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冬はトンネル栽培
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出荷は一つづつ、丁寧に洗い泥を落とす
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出荷は丁寧に洗って
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わさびの加工品

 もうじき、お正月。 雪つもる山で育つわさびは「清」という風と流れを運んで、晴れの食卓を飾る・・・。


[お問い合せ先]

嶽開発株式会社
青森県弘前市馬屋町3
TEL:0172-34-1560
http://www.dakekaihatsu.co.jp/


掲載日 2011.12.1


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