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産地レポート 〜 生産者の声 〜

お正月のお汁粉は、青森県産小豆で… 工藤 久志さん・きよゑさんご夫妻(十和田市)

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羊羹

 お赤飯、おはぎ、お汁粉、羊羹。 昔から、お祝いや団らんの食卓の場に小豆は登場する。 東アジアが原産とされる小豆が日本に伝来したのは、どうやら古代らしい。縄文遺跡から発掘されているほか、古事記にもその記述があるという。

 日本の小豆の主産地は北海道で、国産小豆の収穫量の8割以上を占めているが、北海道以外でも広く全国的に行われている。青森県では、県の南東部を中心に小豆栽培が行われており、栽培面積は600haほど、全国シェアは約2%あり、都府県の中では上位に位置している。
 青森県農業試験場が在来大納言から育成した大納言が奨励品種となっており、県内全域で栽培されている。 小豆の温度や光に対する感受性により、早生種・中間種・晩生種と区分けされている。大納言は、晩生種だが、青森県では、気候や時期に配慮し中間種としている。 早生種では7月下旬頃、晩生種では8月中旬頃に開花期を迎え、前者は9月下旬、後者は10月上旬~中旬に成熟期を迎える。


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小豆の花

 青森県十和田市で大納言を栽培している工藤久志さん・きよゑさん夫妻。小豆を栽培して45年以上になる。
 大納言の収穫が、10月下旬から始まった。 霜に当たると乾燥が困難となり、豆の品質が著しく劣化するため、収穫は霜が降りる前に行う。
 9月に畑に行ったときには、黄色い小豆の花が緑の葉の中に咲いていたが、今はすっかり枯れ、畑に刈り取られた小豆が乾燥のため、いくつもの固まりで置かれていた。

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収穫
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霜が降りる前に…
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小豆
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畑に置いて乾燥
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十分に乾燥したサヤ

 小豆は刈り取られた後1週間ほど畑に置き、乾燥させ、ビーンスレッシャで脱豆。 ビーンスレッシャの回りは、乾燥したサヤが細かく砕かれ、舞う。作業は、マスクを掛け、万全の防塵体制で行う。 サヤから外された小豆は、機械の横から出され、袋に入る。今年の収量は、約200kgほど。小豆は1反当たり120kgが目安。 天候不順だった今年は、2反のこの畑の収量は、やや少なかった。

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ビーンスレッシャ
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奮迅が舞う

 今までは、工藤さんの畑の小豆から良い物を選んで、種としてきたが、昨年、自作の小豆からではなく、新たな種で播く「種替え」を行った。 小豆は、2~3年に一度、「種替え」を行った方が良い物が出来るという。 やはり、今年は実が入らない「空木」が少なかったという。

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小豆が…
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 収穫された小豆は、この後、良い豆とそうでないものを選り分ける選別作業がある。 きよゑさん曰く「昔は、機械でなく手作業だった。小豆は、まだ青味が残っているときから棒に乳穂(にお)掛けにして、雪が降ってもいいように、筵(むしろ)を掛けて外に干しておき、米が終わった後、冬の家内作業として、マドリで小豆をサヤから出す作業をやっていた。」

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昔は…語る工藤きよゑさん
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昔は叩いて小豆を落とした
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乳穂掛けの棒

 今でもそうだが、昔もあまり、小豆は手間が掛かる割には、価格が伴わない。 農協には出荷するが、主に、家用に作っていたという。 工藤さんの畑の小豆は、今は、きよゑさん達「相坂加工会」の十和田の道の駅のお団子の「小豆あん」として、使われている。
 工藤さんの主力作物は、実はごぼうとねぎ。 この日の小豆の作業が終わったら、収穫したごぼうの選別作業に入る。


[小豆のお問い合せ先]

JA十和田おいらせ 米穀部
〒034-0081 青森県十和田市西十三番町4-28
TEL: 0176-23-0311
http://www.jatowada-o.or.jp/


掲載日 2011.11.1


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