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産地レポート 〜 生産者の声 〜

北緯41°のハウスナス…相内 恵子 さん(今別町)

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 「秋ナスは嫁に食わすな」という諺。この語源には、3種類ほどあり、1.美味しいから憎らしい嫁に食わすな 2.ナスは身体を冷やすから 3.秋ナスは種が少ないので子宝に恵まれない 等の種々の説がある。確かに秋なすは美味しい。諺の生まれた嫁姑の葛藤のあった封建時代、1の説が案外正しいのかもしれない。 ナスはインド原産で、国内では100種類以上が栽培されている。

 津軽半島の北部今別町で種が少なく、皮が柔らかいナスが栽培されている。露地ではなく、ハウスで栽培されている。 生産者の相内 恵子さんは、ハウスナスを作って10年ほどになる。 ハウスナスの特徴は、成長が早く、そのため種が入りにくい。ただ、大きくなった葉を取ってやらないと、色付きが悪く色呆けする。

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大きくなった葉を取る

写真 ナスは連作障害を起こしやすい野菜であるが、相内さんは、ずっとこのハウスを使っている。なぜ、連作障害が出ないのか。
 「多分、ナスが終わった後に、ハウスを開放し、春の稲作に向けて、雪が溶けた後に苗床として、水を張った"ねり床"に、イネの苗を育てた後、ナスの苗を植えるからかもしれない」という。
 野菜の出来は何科の跡に何科を植えるではなく、その間の畑の土のケア次第ということなのか。
 掘り返して天日に当てる、寒い時期に寒さで害虫の駆除をはかるなどのケアが功を奏した。 10年栽培してくると、色々なことが分かってくるという。

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ナスの花

 相内さんのナスは、よく手入れされている。ナスは花で栄養状態を知ることができる。栄養状態のよい株の花は、大型で花色がよく、中心の雌しべが突き出ている。
 反対に、栄養状態が悪くなると小型で花弁の色つやが悪く、雌しべがかくれてしまう。

 1m程の間隔に植えられたナスは、「三本仕立て」に剪定されている。一番花のすぐ下2つのわき芽を残し、他のわき芽はすべて摘み取る。

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「三本仕立て」に剪定
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今では自然の摂理に任せて…

 ハウス内には、ハチが飛ぶ。受粉のために入れているのではなく、自然界の自由なハチ。栽培に取り組み始めた当初は、一つずつ受粉したそうだが、今では自然の摂理に任せているという。それでも、ちゃんと実は成る。
 長くやってくると、手のかけ方、抜き方が分かり、肩の力が抜ける。技術の習得とはこんなものらしい。 1本から、5~6kg、個数にして30個ほどが収穫される。黒紫色に光るナスは、見るからに美味しいそうだ。

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 相内さんのナスは、地元の小中学校の給食に使われているという。 ナスの味噌汁やナスカレーとなって、子供達に供される。 食べる人が見えるから、励みにもなる。

写真 生産量が少なく、主に地元だけに出回っている。 収穫は10月まで。


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(担当 川崎さん)
青森県東津軽郡蓬田村
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掲載日 2011.9.1


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