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産地レポート 〜 生産者の声 〜

青森の根曲がり竹…山内義光さん・テツ子さん(平川市)

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 青森では、県内各地で4月の下旬から6月いっぱいまで、山菜の季節が続く。 地元青森の人気の竹の子は『根曲がり竹』。 稈の基部が弓状に曲がるので、『根曲がり竹』。別名チシマザサ。『根曲がり竹』は竹の子ではなく、チシマザサの「笹の子」。
 主に中部から 東北の雪深い山間地で見られ、高い山の林の下や斜面に群生して生えるため、雪に押しつぶされ、根元から曲がって生えてくる。そのため、根曲がり竹の採取には少しコツがある。反り返った方向に引っ張って折る。

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根曲がり竹
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このように折る
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チシマザサ

 灰汁が少ないので、採りたてのものは、皮をむいて灰汁抜きせずに味噌汁や煮物にしたり、皮付きのまま焼いて皮をむいて食べたりする。

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皮をむいて

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郷土料理たけのこけんちん

 この根曲がり竹を栽培しているのが、平川市碇ヶ関の山内義光さん、テツ子さん。・・と愛犬のロン。

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山内義光さん

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テツ子さんとロン

写真 平川市は、青森県南部、津軽平野の南端に位置し、基幹産業は、米とりんごを主作物とする農業。栽培し始めたきっかけは、15~16年前、りんごに替わる作物として何か無いかと探していた矢先、研修に行った秋田県で山菜を栽培しているのを知った。元々あった地元の国有林から、農協が営林署の許可を得て、根曲がり竹(チシマザサ)を生産者に配付、移植した。
 根曲がり竹の栽培のメリットは、自然の山に生えている根曲がり竹より、早く出荷出来るため、価格が高めだということ。
 栽培面積 0.8ha 。栽培地は、リンゴ園。当初は、りんごの木の間に移植し、りんごの栽培と収穫を続け、根曲がり竹が大きくなるとりんごの木を伐採し、交代させていった。

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りんごから根曲がり竹の栽培へ

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まだ残っているりんごの木

 根曲がり竹は、乾燥を嫌うため、特に水分の補給に気を付け、腐葉土を入れた。 土が軟らかくないと、根が延ばせないと言う。 冬は雪、春は霧で、常に湿った場所の物が特に柔らかで美味しいという。

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針葉樹とりんごの樹と笹

 曲がり竹の栽培で問題になるのが、「ダニ」 笹の葉に付き、赤く枯らしてしまうという。前は、薬剤を散布し防除したが、自然の摂理に任せようと散布は止めたという。功をそうして、今では生き残った笹が恵みを与えてくれる。

 収穫には、愛犬のロンがお供する。 山内さんは、話をしながらも、ひっきりなしに手が動き、収穫していく。 その素早さにコツを聞くと「勝手に手が行くんだ」と言う。
 農協を通じて出荷しているが、規格があり、優は長さ12~30cm以内、直径1.5~2cm以内。 昨年のJAつがる弘前の出荷量は、1.2t。今年は寒いということもあり、出足は鈍いという。

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勝手に手が行くのさ
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竹の子にも出荷規格がある
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 野山を歩いて竹の子狩りでは、経験と装備が必要、その上なかなか見つけられないが、栽培であれば危険無く収穫体験など出来そうだ。

 山に囲まれた、空気の良いこの地で夫婦と愛犬の収穫は、6月上旬まで続く。 その後は、天然の根曲がり竹が出てくる。

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[お問い合せ先]

JAつがる弘前 園芸係
青森県弘前市大字独狐字山辺81
TEL:0172-95-3430
http://www.ja-tu-hirosaki.jp/


掲載日 2011.6.1


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