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産地レポート 〜 生産者の声 〜

食卓を飾るカラフルトマト…(有)まごころ農場(弘前市)

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レストラン向け各種詰め合わせ

 食生活の多様化に伴い様々な食材が登場してきた。レストランでも積極的に面白い食材を取り入れている。家庭でも食卓を演出し、食を楽しみたいとの想いは強い。
 そんな人達に、喜ばれるカラフルなトマトがある。糖度は、9度ほど。サラダとして出されたらさぞや楽しいのではないだろうか。色とりどりのトマトは、中も同じ色。

 これを作っているのが、弘前市の(有)「まごころ農場」の齊藤さん。出荷施設に伺ったときは、ちょうど出荷作業の真っ最中だった。

 奥さんの玲子さん、お嬢さんの早希子さん、奥さんのお姉さんの池内貴美子さん、お母さんの齊藤フキさん。家族が協力して作業している。それから二人の若いお嬢さんたち。二人のお嬢さん方の前職は、全く農業に関係のない職場だったが、ここに来て前には得られなかった充実感が得られ、毎日が楽しいという。活気に満ち、明るい。それにカラフルなトマトが色を添える。
 お嬢さんの早希子さんは、後継者としての道を選んだ。もともと、食に関して興味のあった早希子さんが、心を決めたのは、フードエキスポに出店した自分で企画したトマトの商品の評判が良かったから。

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色とりどりのトマト、中はこんな感じ
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斎藤靖彦さん
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玲子さん
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早希子さん
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池内貴美子さん
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フキさん
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 齊藤さんが水耕栽培に興味を持ったのは、1985年3月に開催された「国際科学技術博覧会」通称「つくば科学博」。この会場に出展されたハイポニカ農法で栽培されたトマトは、1株のトマトから13,132個の実を収穫したという。 植物の本来もっている能力を最大限に引き出すことに成功したこの農法は、植物の持つ潜在能力や食糧供給の可能性を教え、センセーショナルな話題を提供した。

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ハイポニカに興味を持ったのが始まり
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マイクロトマト
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チョコレートチェリー
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グリーングレープ

 当時、サラリーマンだった齊藤さんは、いつか自分もこのような農法で、トマトを作ってみたいと思ったという。

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ハウス内

 その想いを抱き、スタートを切ったのが平成元年。22年前になる。
 ただ、ハイポニカ農法はかなりな資金が掛かるので、現在の水耕栽培にした。「いろいろ考えて、いかにエコで地球に優しく、尚かつお金の掛からない方法でやるかと考えたんですよ。」と齊藤さん。
 アイデアの一つが、元りんご農家だった実家にあっ発泡スチロール性のりんご箱を使うこと。今はこれを活用し、ロックウールで何株かをまとめてブロック毎にしている。こうすることにより、水耕栽培の最大のリスク、病気が発生すれば軒並み感染するというリスクを回避している。

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リンゴ箱を利用して
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ロックウールで

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有機栽培に負けない物を

 さて、水耕栽培に対して何となく拒否感をもっていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。やっぱり土の養分を吸って、自然に育った農産物の方が良いと言う方も・・・。
 このような考えをもたれていることに齊藤さんは「土耕であれ水耕あれ、それぞれに利点があるが、私は有機栽培に負けないものは作れると思っている。」と応えた。

 土耕と水耕、どちらも一長一短がある。
 土耕の場合は、設備費が抑えられ、水耕に比べて味が良く、技術蓄積があり「自然な農業」であるという、土耕への農業者自身のこだわりもある。
 水耕の場合は、自動制御が可能で管理に手間がかからないが、培養液の調合に相当な化学的な知識が必要であり、そして良質な水が必要である。 最大のメリットは土耕にみられる連作障害が発生しないことと、通年で栽培出来ること。
 今後の農業を考える上で水耕栽培は、農業従事者の高齢化への対応、新規就農者を定着させるための手段としても期待が持てるという意見もある。

 今後の農業の在り方という点で齊藤さんには目指すものがある。
 一つには、価格を自分で決められる農業を目指すこと。カラフルなミニトマトは、市場に出回る一般のミニトマトとは、一線を画し、珍しく楽しい食材という個性で、値段交渉がやりやすい。

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自分で価格を決めたい
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カラフルトマト

 もう一点は、今後は加工に力を入れていきたいと思っている。
 色とりどりに並んだミニトマトの栽培種類は、21種。それぞれの特徴を生かし、様々な加工品を作っている。生果では、流通しにくい青果でも、加工品となれば流通しやすく、食の幅も広がる。

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加工品の数々
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ミニトマトソース
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トマトジャム
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トマトシジュース

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商品開発目指して
 そんな齊藤さんの想いをサポートし、早希子さんは、今年8月から、東京の加工食品コンサルタントに1年半の予定で研修にいく。帰ってきたらどんな商品を開発してくれるのか今から楽しみだ。

 カラフルなトマト達が、若い人達の力でバラエティに富んだ夢を花開こうとしている。


[お問い合わせ先]

有限会社 まごころ農場
住所:青森県弘前市大字薬師堂字日照田60-1
電話:0172−92−2054 
FAX:0172−92−2057
http://magokoro-tomato.com/


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