産地レポート 〜 生産者の声 〜
山間の薬膳料理 中国薬膳理論を郷土食に…薬膳レストラン「あっちゃのまま」橋本静子さん(むつ市)
下北半島のむつ市川内に温泉と併設した薬膳料理の店がある。薬膳料理の店「あっちゃのまま」を経営するのは、橋本静子さん。この店を始めて約8年になる。
![]() あっちゃのまま |
![]() 橋本静子さん |
因みに「「あっちゃのまま」とは、「お母さん(あっちゃ)の御飯(まま)」という方言。
女性のネットワーク化と地域の食文化によるまちおこしを進めることを目的に、平
成11年7月に「かわうち・食と農を考える女性の会」を女性3名で結成した。
その後、中国薬膳の専門家に出会い指導を受けたことが、郷土の豊富な食材や食文化を見直すきっかけとなり、郷土料理や季節の料理など地域の食材を用いた薬膳料理の研究を行った後、薬膳レストランを開業した。
![]() 調理する橋本さん |
![]() 基本は地元の食 |

「改めて郷土の食を見直したの」
「改めて郷土の食を見つめ直したとき、先人の知恵のすごさに驚き、ぜひ若い人達に伝えて行かなくてはと思った」と橋本さん。
![]() 冬の間は2人でやっている |
![]() 静かな中に真剣さが伝わってくる |
看板メニューである「口福五膳(こうふくごぜん)」は、肝臓・心臓・肺・腎臓・胃腸の5つの機能に効果ある5種類のお膳であり、35項目の体調チェックを経て、その日の体調に最適なお膳を選ぶことができる。橋本さんは、食事の前に薬膳料理の効用と、その日の献立を説明する。
![]() 口福五膳 |
![]() 料理の説明 |
![]() 身体に良いものを ![]() ヤマメの煮付け ![]() ![]() 手作りの杏仁豆腐 ![]() 地元の宇賀焼きの湯飲み |
![]() 胃腸系統のひまわり御膳 ![]() 胃腸の調子を整える食事 ![]() ![]() ![]() 宇賀焼きで頂く・・ |
食材は季節ごとの山菜や地元の農家や橋本さんが生産した野菜、豆類のほかヤマメ、サケ、ホタテなど地元産の魚介類。旬の味を大切にして化学調味料は一切使っていない。『口福五膳』には必ず食前酒がつき、季節によってマタタビ、コクワ、アカシヤなどの果実酒が出る。
この日、私は「胃腸の調子が思わしくない方にお勧め」の“ひまわり”をお願いした。食前酒は、「マタタビ酒」。アルコールが全くダメな私でも、「マタタビ酒」は実に美味しく頂いた。どういうわけか、自然と身体に行き渡った。食事は、本当に美味しかった。 まさしく、人を良くする「食」だった。
開店当初は、化学調味料に口が慣れている若い女性には、物足りなさを言われたそうだが、徐々にファンは増え、リピーターも多くなったと。地元むつ市から季節毎に訪れるお客さんの中には、地元の旬の食材の食べ方を見直し、改めて地元食のすばらしさに感心して帰るという。
「あっちゃのまま」が入っている川内温泉には、宿泊施設があるが、食事は付いていない。そのため、「あっちゃのまま」では、頼まれれば、簡単な朝食と夕食を用意してくれるという。
![]() ふれあい温泉川内 |
![]() 周辺一帯は、春は福寿草の群生地、夏はホタルの自然観賞地としても有名 |
![]() 窓腰に林が続く |
![]() 山間の静かな時の流れの中で・・ |

休業している間、橋本さんは、「地元の暮らし」をする。野菜の収穫や地元漁師のお手伝い、秋に収穫したフキやワラビの漬け直し、漬物の仕込みなど、地元生活の日常に戻る。野菜や漬物を持って近所の家を訪ね、話しに花が咲く。「仕事」ではない「食」の楽しさがある。
4月、春が来れば、また、「「あっちゃのまま」は店を開ける。
[お問い合わせ先]
ふるさと薬膳「あっちゃのまま」
電話:0175-42-5255
住所:むつ市川内町家ノ辺107-4「ふれあい温泉川内」内
営業時間:11時から15時(ラストオーダー)
定休日:月曜日(但し、1〜3月は休業)



























