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消費地レポート

第7回 フードコーディネイター 荻野 恭子 氏

今回は、フードコーディネイターとして活躍の、料理研究家 荻野恭子さんに「八甲田牛(あおもり短角牛)」についてお話を伺いました。あおもり短角牛は、八甲田山麓の大自然の中で自然放牧自然交配で育ち、肉本来のおいしさ・旨みのある赤身肉が主体のヘルシーな牛肉です。

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【荻野恭子さん プロフィール】
料理研究家として1974年より40カ国以上の国を廻りホームステイや家庭訪問、レストランの厨房などで料理取材を続けている。 1984年より料理教室「サロン・ド・キュイジーヌ」を主宰。 現在NHK、カルチャーセンター、新聞、雑誌など、フードコーディネーターとしてレストランプロデュースでも活躍中。
・ 著書「ロシア料理」東洋書店より好評発売中
・ 著書「家庭で作れるロシア料理」河出書房新社より7月発売予定
オフィシャルサイト http://www.cook-ogino.jp/


青森のうまいものたち

料理研究をしていると本物の食材選びが非常に困難で、安心して美味しく食べられる品を入手する事は至難の業です。日々、このことを念頭におかなければなりません。そして、「自然・天然」と書いてある表示に弱くなり、ついついそのような物を買い求めてしまいますが、それが本物かどうか分からない昨今です。ですから、青森の気候風土で自然に取れた物産が東京にいながらにして簡単に入手できるようになり、旬の「青森のうまいものたち」を食べられるようになるといいです。そして、それが生産者の顔が見えると最高です。


「八甲田牛」は本当の牛肉の味〜自然に育った牛だからこそ

この度ご縁が出来、県庁・市役所の職員の方を通して自然豊かな青森で育てられている「幻の八甲田牛」のことを知らされ、そして、味わうことが出来ました。日本でも自然放牧自然交配して育てられている牛が残っていたことに感激しました。それは、私が世界中に料理取材へ出かけて出合った自然の味を思い出させてくれたからです。肉本来の濃厚な味わいがあり、大変美味しかったです。

日本人は牛肉と言えば、肉に脂の刺しが入り口に入れるととろけるような軟らかい肉だと思っていますが、それは間違えだと私は思っています。家畜は舎で育てるのではなく、高原で放し飼いにして育てる事が本来の姿です。ですから、筋肉が付き、肉がしまるので肉が硬くなるのは当たり前です。自然に育った牛だからこそ硬いのです。調理方法でいくらでも軟らかく美味しく食べる事が出来ます。


硬い肉の部位(すね・ばら・もも)を美味しく食べる方法

硬い肉の部位(すね・ばら・もも)をやわらかく美味しく食べるためには、以下の方法をお試し下さい。

  • 時間をかけて煮て肉の繊維をやわらかくする方法 <スープ・煮込み料理>
  • ミンチして肉の繊維を遮断する方法 <挽肉料理全般>

料理例

*ウクライナを代表するスープ<ボルシチ>

  1. 鍋に水と一口大に切った牛すね肉を入れコトコトと肉がやわらかくなるまで煮てブイヨンを取る。
  2. タマネギ・ニンジン・真っ赤なビーツ(砂糖大根)のせん切りとトマトの角切りを油で炒め、ブイヨンの中に一緒に入れ煮る。キャベツ・ジャガイモのせん切りも加えて煮る。
  3. 塩・コショウ・おろしニンニクで味付けし仕上げる。サワークリーム・ハーブを添える。

*ロシアの家庭料理<ロールキャベツ>

  1. 鍋に湯を沸かしキャベツをさっと茹でて取り出す。
  2. ボールに挽肉・タマネギのみじん切り・湯で洗った米・パセリ・塩・コショウを入れよく混ぜて中身を作る。
  3. 茹でたキャベツに中身を包む。
  4. 鍋に油を少量熱してロールキャベツを両面焼く。
  5. その中にキャベツの茹で汁・トマトピュレー・サワークリーム・塩・コショウを入れ弱火で煮汁が半量になるまで煮る。
  6. サワークリーム・ハーブを添える。


ぜひ、お試しください。
最後に全国の皆様に青森の美味しい八甲田牛を含め、旬の物産をお召し上がり頂けたらいいですね。



情報掲載:2006年5月1日


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