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消費地レポート

第66回
青森物産ショップ むつ下北
店主 河野 崇章 氏

 

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【河野 崇章(こうの たかあき)さん プロフィール】
「青森物産ショップ むつ下北」店主。
一般社団法人 北のまちふるさとプロジェクト 東京事務所長兼事業推進担当役。
1954年8月1日生まれ。むつ市出身。東京都内にて広告会社に勤務。平成21年7月、むつ市内に兄弟で法人を立ち上げる。農業経営、商品開発、東京で各種事業活動を行っている。本年3月、東京都江東区亀戸3丁目の商店街に、『青森物産ショップ むつ下北』をオープン。下北地域の物産を中心に一部県内の商品を販売している。


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 3月12日、東京都江東区亀戸3丁目の亀戸香取勝運商店街に、下北半島の物産を中心に販売するアンテナショップ「青森物産ショップ むつ下北」をオープンしました。2年前に下北半島と首都圏の経済活性化を図ることを目的に、むつ市で立ちあげた『一般社団法人 北のまちふるさとプロジェクト』が商店会から運営を任されたものです。
 むつ市と東京で事業活動に取り組んでいた私達は昨年江東区が進める商店街再生事業のひとつとして計画中だったアンテナショップの設置に向けてオブザーバーとして参加していました。足げく通ううちに、この街と人が気に入り開店の運びになりました。 
 開店は、大震災の翌日のことでした。オープン早々、商品の供給がストップしました。商品の無い棚をしばらくの間、さらすことになりました。お客様も事情を理解してくれ、何とか3ヶ月目を迎えることが出来ました。オープニングイベントやテレビ中継、雑誌、新聞などたくさん取材予定がありましたが、全てが中止になり、その後、話題にされることもなく今日に至りました。

 都心を中心に道府県単位のアンテナショップはあまたありますが、特定の地域(下北半島)の商品を扱っているのは当店が初めてではないかと思っています。それと全くの民間経営です。公の援助は受けていません。三十数年間、サラリーマン生活をしていましたが、小売業の経験もノウハウもありません。日々、試行錯誤と言っても過言ではありません。
 取引の実績も無いので、商品を揃えるのも一苦労でした。周囲の皆様から応援を頂き、ご紹介してもらいながら、少しずつ信用を得ては商品を揃えている、というのが現状です。
 青森県出身の方がよくいらっしゃいますが、口々にあれが無い、これが無い、と言ってはがっかりした顔をされて帰られるお姿を何人も見ています。売り場面積が12㎡程の小さなショップですので、もとより沢山の商品を置けないのです。

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 ショップは下町のとてもひっそりとした商店街の中にあります。平日は人通りも少なく、ここで商売になるのかと心配してくれる方も少なくありません。多額の経費がかかる都心の銀座や有楽町、新宿などには恐れ多くて出店できません。
 お客様のほとんどは、周辺の比較的年配の方達です。都心と違い不特定多数の方が訪れるところではありません。商店街には単独の激安スーパーと都内に数店舗のチェーン店を持つ食品スーパーがあります。安さを求めるお客様が遠くからもいらっしゃいます。事前の調査をしっかりしていたらどこも出店には二の足を踏むような環境です。
 そんなところに何故踏み切ったかというと、理由は二つあります。ひとつは元より自らに備わったチャレンジ精神です。もうひとつですが、私たちは下北半島で耕作放棄地の再生や、埋もれた素材や商品の発掘をしています。それらはいわば川上の仕事です。小さいながらも東京に販売する拠点を持つということは、直接、顧客に接する川下の場を持つことを意味します。一本で繋がることで、様々な動きが可能になります。必ずしも条件の良い場所ではありませんが、そこでもやっていけるような、ビジネスモデルを作りあげればいいのです。もっともこれも大変なことですが、自分に課した最大のミッションとしています。
 当然、出店しないという選択肢もありましたが、リスクを恐れて進まないと新しい発見や動きに繋がりません。このような動きが、青森で事業をしている多くの若い方達への刺激になれば良いとも思っています。これからも周囲のみなさんの知恵やアドバイス、支援をいただきながら進むつもりです。

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 小さな店舗ならではの良い点もあります。ひとりひとりのお客様とお話ができます。商品の細かな説明や特徴、物語なども伝えることが出来ます。そういう意味では、新商品の試験販売や各種リサーチの場となることも可能です。観光や歴史、文化などについてもよく話します。いわばコンシェルジュの役割も担うのです。
 これからは他にはない青森(下北半島)ならではのものを揃えていこうと考えています。そのためには、生産者さんや製造会社さんなどとも情報交換し、あらたな商品開発、研究を共に進めていかなければならないと思っています。

 ショップのある亀戸香取勝運商店街は、200メートル程の規模の小さな商店街ですが、香取神社の参道にあたります。すぐ近くには都内随一と言われる"藤"で有名な亀戸天神社があります。5月の連休のころに行われる藤まつりには数十万人の人が訪れ、商店街周辺はとても賑やかになります。他にも初春の梅、秋の菊まつりなど、四季を通じて賑わいをみせます。
 また、近くを流れる北十間川にかかる福神橋は東京スカイツリーのビューポイントとしてすっかり有名になっています。是非、下町亀戸の散策も兼ねて、いらしてください。

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青森物産ショップ むつ下北

〒136-0071 東京都江東区亀戸3-60-17
電話:03-5875-0957
http://www.mutsu-shimokita.com/

一般社団法人 北のまちまちふるさとプロジェクト

〒035-0094 青森県むつ市桜木町5-61
電話:0175-34-9330
http://www.kita-project.com/

情報掲載:2011年6月15日



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