マーケティング情報


消費地レポート

第55回

「縄文の青い森で育まれた暮らしの産品」と観光


観光まちづくりアドバイザー 片岡 力 氏

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【片岡 力 さん プロフィール】
青森県グリーン・ツーリズム アドバイザー。 2009年まで長崎国際大学・大学院教授。専門は地域観光、まちづくり論等。現在はフリーで九州国交省・県・市町の観光まちづくり関連の審議会、委員会等の委員委嘱。1975年より民間等の調査期間で全国各地の地域活性化のプロジェクトに参画。 青森県では旧百石町、六ヶ所村のほか近年では南部町の達者村、深浦町の海彦・山彦、風間浦村のゆかい村のプロジェクトにアドバイザリングボードとして参画。


自主・自立のSELF戦略で観光まちづくり

 いまや全国に観光と特産品のPRによるまちづくりが広がっている。まさに”特産品列島”を呈している感がある。日常的な域内暮らしの市場の安心・安全、健康に加え、本ものや本場もの、手づくりなど探訪や発見、体験などの観光や消費市場が、さらに域外とのローカルの生産地と結びついたグリーン・ツーリズムで消費市場を誘発している。
 地域観光の基本である観光消費(地域収入源)は、Sell(販売)、Eat(飲食)、Lodge(宿泊)、Fee(料金)が不可欠な4要素であり、とくにお土産の農産品や特産品は他の3つ観光消費と違って買う価値があれば1人あたりの消費単価が倍増する特性をもっている。

ローカルの風を売る

イメージ 私はローカルな旅が好きで仕事がら主に全国の過疎地域を<観光による活性化>の地域づくりで各地を訪れる機会が多いが、かって青森県で初めて感動しいまでも印象に残っているのは津軽の見渡す限りの広大なリンゴ園であった。九州生まれにとって、リンゴは店先のリンゴしか見たことがない者にはまさに観光資源である。ちなみにこの5年間、私のお歳暮は”香り”の詰まった箱詰めリンゴを現地から先方へ直送してもらっている。

 ローカルとは単に一地方や地域の区域をさすものでなく、その地域の風土で育てられた暮らしの生業や暮らしの歴史・文化など、独自の風景・風味・風情・風雅・風習などが織りなす自然や暮らしの環境空間であり固有のローカルな物語がある。
 観光や産品が列島化、全国化するなかで、これからの特産品はこれらの風土としてローカルの素材、手法、由来・話題・物語、技術・機能、デザイン、季節や旬、多品種、価格、人・売り方・・・伝統品~新商品まで”風”を売るマーケティングが付加価値の深化やブランド化を醸成するのではと思う。

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三内丸山遺跡
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世界遺産 白神山地
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奥入瀬渓流・十和田湖

特産品はPRマン、営業マン

 本来、土産品は「その地柄がする品」とすれば、お土産の購買志向はローカルへの原点回帰がみられ農産・水産品にも地方色の発揮が求められている。市場戦略として観光お土産品・贈答品は口コミ、PR、SPなど広告・販促ツールとしての機能とあわせ、ローカルの地域観光の風景やイメージを売り込む相乗効果を発揮できる。
 青森県は新幹線開通というめったにないビッグ・プロジェクトであるナショナル・インパクトのチャンスを迎える。お土産化する特産品は修学旅行や家族旅行とともに団塊世代(量的市場・質的価値)等の拡大と多様化は、現地に来て、見て、触れる観光誘客による経験マーケティングが新しい市場戦略に不可欠である。

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りんご即売会の様子
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八戸前沖サバの水揚
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ホタテ直売会の様子
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青森産品PRキャラクター
決め手くん
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ご当地サイダー
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ねぶた祭り期間中の
青森駅前産直市場

情報掲載:2010年7月15日


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