マーケティング情報


消費地レポート「 地場農産物仕入れ拡大について

第4回 株式会社イトーヨーカ堂
チーフディストリビューター 押久保清志 氏

消費地レポート第2回でもお話を伺った、押久保 清志氏にお話を伺いました。押久保氏は、株式会社イトーヨーカ堂青果部にて、地域商品の仕入・販売・企画担当責任者(チーフディストリビューター)としてご活躍されています。

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【株式会社イトーヨーカ堂】
衣料品、住居関連商品、医薬品、食料品などを扱う総合スーパー(GMS=ゼネラル・マーチャンダイジング・ストア)。北海道から東北、関東地方を中心に約180 店舗をチェーン展開している。セブン&アイ・ホールディングスの子会社で、セブンアンドアイグループの中核企業である。プライベートブランドとして生産者や栽培履歴情報をネット上で確認できる「顔が見える食品」(野菜、果樹、肉、卵など)を販売。地域特色を踏まえた店舗づくりや、ライフスタイルの多様化に対応した販売形態を充実させるとともに、生産現場から流通段階に至るまでバイヤーと第三者機関により徹底した品質管理を積極的に推し進めている。
オフィシャルサイト:http://www.itoyokado.co.jp/


地場農産物の取り扱いが増加傾向にある理由

今回は何故地域の農産物の取り組みが積極的に取り組まれているかを説明します。
私たちスーパー関係者側のこの取り組みのメリットは、他との差別化を計り、利益を継続的に確保出来るという仕組みを構築していくことです。そのための手段の一つが「地場仕入れの拡大」です。

店舗の品揃えは各店で異なり、自店の品揃えの特色を追求していかなくてはなりません。
今後、お客様の信頼を得るために、売場提案をいかにするか?
商品の選定をいかにするか?ということを考えていかなくてはなりません。

そこで「地場仕入れの拡大」が浮上してきます。
全国的な仕入れだけでなく、地域の特色ある商品をどれだけ揃えられるかという、産地開発力がより重要になってきました。
地域の商品の価値やPRポイントは、産地の生産者が一番よく知っています。
担当者は、仕入れた商品に自信をもち、価値を積極的にPRしていかなくてはなりません。
そして、仕入れた地域の商品を大切に扱うことで、お客様の信頼を得ることになるのです。

地場農産物仕入れのメリット

地場農産物を仕入れるメリットは、鮮度、価格、情報の共有化ということです。
地場であれば、鮮度は心配はいりません。流通時間の短縮は、それだけで安心できる要素です。しかし、それ以上に、産地が近いということで、お客様が、産地を漫然とでもイメージでき、それが安心へと繋がることです。これは、とても大きなメリットです。
次に、価格ですが、これはもう説明することはなく、流通コストの低減です。
最後の、情報の共有化ですが、弊社では、「産地確認」という形で、産地の生産状況を調査しております。バイヤーは、自分の仕入れた商品の優位性を確認し、それをお客様に伝え、またお客様の要望なりを生産者に伝えます。産地、販売、お客様と情報を共有するのです。

地域の商品を入れることで、よりお客様が安心して農産物を買われる時代

地場農産物でも、売り方があります。
野菜では特にA級とB級の比較併売がポイントです。
毎日の食生活に必要な野菜は価格もお客様の購買の重要なきっかけです。(野菜にはA級品、B級品、C級品の規格があります)
生食で食べられる用途のものから、加熱調理するもの、人数によっても、大きさは様々です。
併売することで「品揃え全体」の幅を広げ、店側にとっては売上増や利益増が見込まれます
季節果実は特に近年、地域の果実のギフト販売が上昇しています。
地場農産物の仕入れ拡大は、このように、「トレンド」となってきています。

農産物販売の基本

自分達で自信を持てる商品を販売する。
売れるか、売れないかは「商品力」があるか無いかだけではないでしょうか。
再度自分たちが「お客様の立場」で商品を見ることが出来るかではないでしょうか。
この基本を、変えることなく今後も産地に、温かく、厳しい目を向け、より良い商品を提供してまいりたいと思います。


情報掲載:2006年2月1日


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