マーケティング情報


消費地レポート

第39回
らでぃっしゅぼーや株式会社
マーチャンダイジング部
農産課長 森崎 秀峰 氏

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【森崎 秀峰さん プロフィール】
大阪府出身。95年らでぃっしゅぼーや株式会社入社。農産物の品質管理、販促戦略、マーケティング、産地管理・契約に関する責任者として、全国の生産者との交渉を行っている。(森崎さんの「崎」は、正しくは「山」へんに「竒」の旧字体ですが、機種により正しく表示できない為、「崎」を使用しています。 )

《らでぃっしゅぼーや》
有機・低農薬野菜、無添加食品などの会員制個別宅配事業を展開。独自の食材安全基準「RADIX」に基づいて行われる徹底した食材の栽培基準・管理体制が特徴。
らでぃっしゅぼーや http://www.radishbo-ya.co.jp/


生産者のやる気と、農産物ブランド化

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 私どもは、北海道から、沖縄まで、全国約2100件の生産者と契約栽培で、北海道、首都圏、名古屋、大阪におきまして、有機、低農薬の農産物を中心に、お豆腐、卵、牛乳などから、加工食品、日用雑貨まで、毎週会員様のお宅まで、個人宅配でお届けするというサービスを20年間行っております。(写真:野菜の基本セット「ぱれっと」と、品目・生産地・生産者・栽培期間中の農薬の使用の有無や回数などがわかる「本日のメニュー」)

 その中で、私が担当しています青果物について書かせていただきます。ここ数年の食品の事件、事故などから、安心、安全への嗜好が高まってきているのは、間違いありません。しかし、国産有機JAS農産物の格付け量が伸び悩んでいるという、不思議な現象がおきています。安心安全を求めるのであれば、有機JASの青果物の取扱量が伸びてもいいのではないかと思います。

イメージ それには、有機JASの基準が日本の気候風土には厳しすぎるため、栽培できる生産者、栽培できる品目、地域、期間が限られ、供給量が増えないのではないかと考えています。

 当社はRADIX基準という独自の考えを持ち、生産者、環境、消費者に安全で、継続できる農業を目指しています。販売においては、栽培している人がどこの誰なのか、どのような栽培をしているのかを公開することで、生産者と、消費者が顔と顔の見える関係を築けるようにしています。このことにより、消費者がおいしかったと思う農産物に対して、生産者にお手紙を出すということがあり、そのお手紙が生産者の仕事の大きな励みになっています。

 全国を歩いていますと、温暖化が進んでいる現在、作物の生育適地が北上していっているのがよく分かります。温暖化を嘆くだけでなく、現在お住まいの地域から南の暖かい地域の作物に挑戦するように、呼びかけを行っています。現在、青果物の仕入れ担当の目は、北へ北へと向かってきていると思います。その中で、青森県の位置付けは確実に上がってきています。りんごに限ることなく、畑作、稲作についても、今後大きな可能性を秘めていると見られています。

写真 写真:吟醸酒 写真:吟醸酒

新形質米
「つぶゆき」

青森産硬質小麦
「ゆきちから」
青森県在来の枝豆
毛まめ

 最後に、農産物のブランド化を考えられるときは、全国ブランドにしようと思われる前に、販売地域、または販路を絞り、ブランドを確立なさってはいかがと思います。その方が、販促コストがかからず、顔と顔の見える関係を築きやすく、生産者のやりがい、消費者から親しみやすくなり、両者の満足度、やる気が高まるようになると思います。

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情報掲載:2009年3月1日


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