県産品への取り組み、支援事業のご案内
平成17年度売れる商品販売戦略モデル事業結果報告
県では、平成16年度に、県産品の総合販売戦略を策定し、その中の商品づくり分野戦略の具体的事業として、平成17年度より、「売れる商品販売戦略モデル事業」を実施しています。ここでは、平成17年度の取組状況を紹介します。
平成18年度は、平成17年度事業をバージョンアップさせて、早い時期に事業をスタートさせる予定です。少々お待ちください。
- 事業概要
- 売れる商品づくり応援隊推進費補助結果
- 売れる商品づくり応援隊推進費補助金事業一覧
- 売れる商品評価会の開催
- 売れる商品消費者評価会
- 売れる商品評価会
- 「売れる可能性のある商品」選定品一覧
- 売れる商品ブラッシュアップ事業
- デザインセミナーの開催
- デザイナーズプレゼンテーションの開催
- デザインフォローアップ
- デザイナー活用読本の作成
- 意識啓発と情報発信
- 青森県異業種交流フォーラム(平成18年2月2日開催)
- 06’まるごと青森県産品商談会(平成18年2月9日開催)
- ふるさと食品レベルアップ評価会(平成18年3月9日開催)
- FOODEXJAPAN2006(第31回国際食品・飲料展)への参加(平成18年3月14日〜17日)
1.事業概要
青森の県産品については、消費者ニーズを踏まえて、デザインを考えたり、消費者が買いやすい量目はどのくらいか把握するなど、いわゆる商品政策を検討したり、マーケティングを行っている商品は少ないのが現状です。また、流通の現状は、完全に買い手市場であり、今の消費者の購買動向を把握したうえで商品を開発、宣伝、販売しなければ、どれだけ素材が良い商品でも「売れる(買って頂く)商品」になる可能性は低くなります。
このため、県では、お客様に選び、買って頂ける「売れる(買って頂く)商品」を作るため、生産者と加工産業及び商品力に多大な影響を与えるデザイン関係者等による情報交換、異業種による交流の場を作ったり、マーケティングを踏まえた商品開発や改良を行うことに対する支援事業を実施しました。
また、現在の県産品では、デザインのレベルが低く、消費者へのアピール度が弱いという現状があることから、デザインに対する意識啓発を行い、さらに商品開発段階からデザイナーを活用し、県産品のデザイン力向上を図りつつ、県産品のデザインを含めた品質向上を目指した事業も実施しました。
これにより、事業者それぞれの意識啓発や技術向上を図り、県産品を「売れる(買って頂く)商品」に高めるための基礎作りを行いたいと考えています。
売れる商品販売戦略モデル事業の概要図(PDF:72KB)
2.売れる商品づくり応援隊推進費補助結果
お客様のニーズやマーケティング活動を意識して、県産の農林水産物を素材とした商品の開発や既存商品の改良に伴う事業にかかる経費また、「売れる可能性のある商品」に選定された商品については試験販売についての経費の一部を支援する事業です。
今年度は、6事業が選定され、このうち4事業で開発・改良された商品が「売れる可能性のある商品」として選定されました。残った2事業については、商品開発段階ではあるが、商品コンセプトや事業内容から現段階では売れないものの、事業実施による「売れる可能性」が大きいものを選定しています。これらについては、来年度実施される「売れる商品評価会」において、事業結果を審査することになります。
■ 売れる商品づくり応援隊推進費補助金事業一覧
(1)売れる可能性がある商品
| 商品名 | 種類 | 実施主体名 | 補助事業区分 |
| 魚市場の鯖寿し | 押し寿司 | マルスイ株式会社 | 商品改良・ 販売支援 |
| 海峡サーモン加工品 | 切り身等セット | 北彩漁業生産組合 | 商品改良・ 販売支援 |
| 在来津軽「清水森ナンバ」 一味唐辛子 |
調味料 | 在来津軽清水森ナンバ ブランド確立研究会 |
意識啓発・ 商品改良支援 |
| 薫香 青森地鶏 (青森シャモロック) |
スモーク | 有限会社大鰐振興 | 商品開発・ 改良支援 |
(2)特例事業(改良すれば、「売れる可能性」がでると考えられた事業)
| 商品名 | 種類 | 実施主体名 | 補助事業区分 |
| ほたてとりんご を使った醤油 |
調味料 | 有限会社すぎやま | 商品改良 |
3.売れる商品評価会の開催
売れる商品評価会は、青森県産品を利用した加工食品が、県内、県外の消費者に支持される商品であるかを評価、選定し、改善を指導し、最終的には、あおもり県産品の商品力を向上させ、生産者や加工業者の意識啓発を図ることが目的です。

■ 売れる商品消費者評価会
10月30日に、女性1000人マーケティング研究会に協力して頂き、青森市内において消費者50人による応募商品の試食会を実施し、パッケージデザインや味、量、価格などについて評価していただきました。
消費者の皆様からは、日常の中で、なかなか見られない県産品を利用した商品が試食できたこと、また生産者や製造者の説明を直接聞く場に参加できたことが良かったとの意見とともに、商品に対する本音の、ある意味厳しいご意見もいただきました。
評価会応募事業者からは、消費者の生の意見を聞くことができたことは有意義であったという声が寄せられました。特徴的だったのは、県内の消費者は、「りんご」に対して意識が高く、リンゴジュースの味にはかなり厳しい評価をしていることです。りんご素材の商品については、県内に出す商品か県外に出す商品かにより、そのレベルの基準が上下する可能性があります。
この消費者評価の結果は、11月24日・25日に開催した「売れる商品評価会」において、審査員の重要な参考資料としました。
【消費者評価会の商品評価全体講評】
『県産品は、価格と見た目(デザイン等)で、購買意欲が湧きにくい』
評価商品数は36件、評価項目は、名称・パッケージデザイン・第一印象・表示の見やすさ・表示や商品説明・味・価格等であったが、5割の商品は、価格が高い(リーズナブルでない)と判断され、また、食べる以前の見た目である「第一印象」「ネーミング」「パッケージデザイン」でも2割以上の商品が良くないと感じたようです。この2割以上の商品は、店頭に並んでも、手にとってもらえることは難しく、さらに、「商品説明等の適切さ」についても良くないという評価のため、たとえお客様が手に取ったとしても、買わずに、陳列棚に戻される可能性が高いことになります。
売れる商品消費者評価結果点数表(売れる可能性のある商品のみ抜粋)
■ 売れる商品評価会
11月24日・25日(一部の補助対象事業者には平成18年1月16日)には、消費者評価会の評価を踏まえて、応募商品35件について、専門家により市場性や商品の優位性、生産体制、事業採算性などを評価しました。この結果、「売れる可能性がある商品」として18商品が選定されました。これらの商品については、青森県や青森県物産協会が主催するイベント等において、積極的に情報発信することとしました。
【専門家による評価会の商品評価】
全体的に「味はよい、品質は良い」という評価をえたものの、「商品コンセプトを再検討又は明確にすべき」「競合商品との差別化を図るべき」という商品企画・計画段階に対するアドバイスが多数の商品に見受けられました。また、「パッケージデザインの改善」「商品の特徴やセールスポイントを明確に説明すべき」「量目、素材の再検討が必要」「販売価格の再検討が必要」、さらに「販売先やターゲットの明確化・再検討が必要」「販売方法の工夫をすべき」などのアドバイスも多く見受けられました。
結局、商品開発・改良の際は、商品コンセプトをきちんと検討して商品化することが大事であるということです。つまりは、消費者や販路先の意見に耳を傾けて、商品デザイン・価格・量を決定し、販売方法を検討して欲しいというアドバイスでした。「青森県産品は品質はいいのに・・・」という声が聞こえてきそうでした。
4.「売れる可能性のある商品」選定品一覧
※ 商品名をクリックすると、商品紹介データがご覧になれます。
| 番号 | 商品名 | 種類 | 実施主体名 |
| No1 | 魚市場の鯖寿し (1月20日新発売) |
押し寿司 | マルスイ株式会社 |
| No2 | そのまんまトマト | 飲料 | 有限会社 アクト |
| No3 | りんごde酢 | 飲料 | 株式会社青研 |
| No4 | 完熟リンゴ もろみ酢 | 飲料 | 有限会社フクハラ |
| No5 | 愛りんドレッシーソース | ドレッシング | 有限会社華 |
| No6 | ピュアラ80+20・ピュアラ100 (2月新発売) |
飲料 | 相馬村農業協同組合 |
| No7 | あんこう 味の七福鍋 | 鍋セット | 株式会社大船海産 |
| No8 | 海峡サーモン詰合せセット | 切り身等セット | 北彩漁業生産組合 |
| No9 | 梵珠百水(ぼんじゅひゃくすい) | 飲料 | かねさ株式会社 |
| No10 | ちよちゃんのりんごごはん | お総菜 | 有限会社大和屋 |
| No11 | まるしめそば(海苔屋のそば) | そば | 株式会社丸〆斉藤海苔屋 |
| No12 | 牛めし (新発売) |
駅弁 | 株式会社ニュー八 |
| No13 | シャモロックスープ | スープ | 三ツ和食品株式会社 |
| No14 | 相撲王国青森県の「ちゃんこ鍋」 | 鍋セット | 有限会社青森県農産物生産組合 |
| No15 | 塩もみモズク(深浦産岩モズク) | 海藻 | 大戸瀬漁業協同組合 |
| No16 | 「在来津軽清水森ナンバ」一味唐辛子(1月20日新発売) | 調味料 | 在来津軽清水森ナンバブランド確立研究会 |
| No17 | 薫香 青森地鶏(青森シャモロック) | 鶏スモーク | 有限会社大鰐振興 |
| No18 | 特別純米酒「稲生」 (新発売) |
日本酒 | 鳩正宗株式会社 |
5.売れる商品ブラッシュアップ事業
青森県産品の生産者や加工業者の「デザイン」への意識を高め、売れる商品へのブラッシュアップを目的とした商品づくりの方法として、デザイナーとの連携を図り、県産品のデザイン力向上を目的に、あおもりデザイン協会に委託して様々な事業(デザインセミナー・デザイナーズプレゼンテーション・デザインフォローアップ)を実施しました。
■デザインセミナーの開催
デザイナーを講師とした講演会を開催し、参加された生産者や加工業者等の方々に対し、デザインの重要性やデザイナーの活用方法などについて理解を深めて頂きました。また、同じ会場に無料相談コーナーも設け、質問やご相談などにお答えしました。
- 第1回「青森県異業種交流フォーラム」(平成18年2月2日開催)において実施
場所 青森グランドホテル - 第2回「デザインシンポジウム」(平成18年3月15日開催)
場所 青森県観光物産館アスパム(青森県物産協会パッケージデザインセミナー・商談会との共催)
基調講演:地域活性化プランナー川部重臣氏 |
売れる商品づくりシンポジウム |
デザイナー福田繁雄氏 特別講演会 |
デザイナー福田繁雄氏 特別講演会 |
■デザイナーズプレゼンテーションの開催
実績のあるデザイナーによるプレゼンテーションを行い、生産者・加工業者と交流できる場をつくりました。ここでは、デザイナーの成果品も展示されました。
- 開催日:平成18年3月15日
場所:青森県観光物産館アスパム
(青森県物産協会パッケージデザインセミナー・商談会との共催)
パッケージデザイン相談コーナー |
デザイナー成果品展示コーナー |
■デザインフォローアップ
デザインフォローアップは、「売れる商品づくり応援隊推進費補助」応募商品の中からデザインを改良すれば、売れる可能性が大きくなると判断された商品について、デザイナーを派遣し、商品改良を行うもので、今年度は下記の商品が対象となりました。
《 「売れる商品」デザインフォローアップ対象商品一覧 》※ 商品名をクリックすると、商品紹介データがご覧になれます。
| 商品名 | 種類 | 実施主体名 | フォローアップ内容 |
| ピュアラ80+20・ ピュアラ100 |
飲料 | 相馬村農業協同組合 | ネーミング作成、 ラベルデザイン作成 |
| 特別純米酒「稲生」 | 日本酒 | 鳩正宗株式会社 | ラベルデザインアドバイス、 リーフレット原案作成 |

■デザイナー活用読本の作成
商品の品質・味は当然大事ですが、その商品のコンセプトや商品化計画をしっかり検討し、それに基づいたパッケージデザインで商品化しなければ、「売れる商品」となるにはかなり難しいものです。しかし、『デザイン』といっても、県産品の場合、印刷費の一部となっていることがほとんどであり、その重要性が浸透していません。また、デザインをどうするかという場合、例えばデザイナーに、何をどのように依頼すればよいのか検討がつかないのが現状です。
このため、県は、あおもりデザイン協会に委託して「デザイナー活用読本」を作成しています。
6.意識啓発と情報発信
県産品生産者・製造業者、県産品に関係される事業者の皆様の、意識啓発を目的として、売れる商品販売戦略モデル事業では、皆様が一堂に会する場として、「青森県異業種交流フォーラム」を開催しました。また、その場に、当事業で選定された「売れる可能性のある商品」やあおもりデザイン協会のデザイン成果をお見せし、商品や事業のPRをおこなうとともに、デザインの重要性をお知らせしました。
また、「売れる可能性のある商品」については、県及び(社)青森県物産協会が主催する県内外の催事等で、展示や販売を行う等情報発信を行いました。この情報発信により、商談に至った商品が数件見られたようです。その商品の力もありますが、事業者の皆様に情報発信の場を有効活用して頂いたと考えます。
しかし、一部の商品では、この情報発信を行う2月・3月の時点で、品切れとなって、宣伝できない、商談できないなど、まだまだ「売れる商品」としては評価しにくい状況となりました。
■青森県異業種交流フォーラム(平成18年2月2日開催)
さる2月2日(木)に、青森グランドホテル「平安の間」(青森市新町)で青森県異業種交流フォーラムを実施しました。当初参加人数100名を予定していましたが、150名の事業者・団体の皆様の参加を頂き、大盛況のうちに終了できました。参加して頂いた皆様、ありがとうございました。
このフォーラムは、生産者や加工業者、デザイナー等県産品に関わる事業者の皆様の情報交換の場を提供することにより、県産品生産・製造に対する意識啓発を図るものです。この際、「売れる可能性がある商品」として評価された事業者の方に、その商品を開発した経緯や、その事業を実施しようとした経緯や商品についての報告をして頂きました。同じ会場内には、あおもりデザイン協会による「デザイン相談コーナー」を設け、同協会によるデザイン成果品の展示を行い、県産品生産者・製造者の皆様に、デザインの重要性や効果をPRしました。さらに、フォーラムにおいては、「売れる可能性のある商品」に選定された商品を展示するとともに、フォーラム終了後の「交流会」では、その中の一部の商品を試食して頂きました。
「交流会」には約60名の方が参加され、建設業や加工業、デザイン関係の皆様等が積極的に交流していました。この中から新たな事業展開や商品開発のアイデア等が生まれることを期待しつつ、会を終了しました。
デザイン相談コーナー |
売れる可能性のある商品展示 |
■06’まるごと青森県産品商談会(平成18年2月9日開催)
青森市内、ラ・プラス青い森において、社団法人青森県物産協会主催の青森県産品の県内商談会が2月2日に開催されました。この会場内で、「売れる可能性のある商品」を展示するとともに、希望された事業者には、商談会に参加して頂きました。当日は、生憎の吹雪で、来場者の出足が鈍いものとなりましたが、県内のスーパー等小売業のバイヤー、飲食店経営者等の来場があり、商談が成立した「売れる可能性のある商品」も見受けられました。商品展示コーナーには、商品毎のパネルとともに、A5版サイズのパネルと同じ内容のチラシを用意したところ、青森シャモロック関係のチラシを持って行く来場者が多数見受けられました。
■ふるさと食品レベルアップ評価会(平成18年3月9日開催)
青森市内、青森国際ホテルにおいて、ふるさと食品振興協会が主催する評価会の会場内で、商品展示を行いました。
(写真:ふるさと食品レベルアップ評価会商品展示コーナー)
■FOODEXJAPAN2006(第31回国際食品・飲料展)への参加(平成18年3月14日〜17日)
千葉市内、幕張メッセで開催された、FOODEX JAPAN2006に社団法人青森物産協会が出展し、そのブース内に、「売れる可能性がある商品」展示ゾーンを設置しました。ここでも、希望された事業者の商品については、社団法人青森県物産協会が仲介することを条件に、商談を行うこととしました。この商談会は、4日間開催され、期間中の来場者は95,000人を超える大きなもので、多種多様な業種ながら、こだわりの食材や加工食品を探していている方々が、自分の求める商品を目指して集まってきていたようです。
物産協会が仲介しての商談可能性件数(名刺交換した件数)は100件を超えており、会期途中で、早速商談に入った商品も出るなど、出展の仕方によっては、有効な商談会であることがわかりました。この商談会には、民間事業者はもちろん、他県の、物産協会のような団体、行政なども多数参加していました。その中でも、北海道等は、ブースの作り込みや、商品展示の仕方など、学ぶべきものがありました。
FOODEXJAPAN開催風景 |
青森県物産協会ブース |
青森県物産協会ブース![]() |
試食風景 ![]() |
他県ブース |
他県ブース |







